思想の花びら | 2013年 1月 1日 |
● ゲーテ (詩人) のことば
あたらしい真理にとっては、古い誤謬ほど有害なものはない。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
元来宗教は、人に対して露骨に説くべき性質のものではない。これはさきに、「ものの見方」 でもふれたが、そこにだまって存在していて、逆に人の方から慕い寄ってくるような性質のものでなければならない。宗教だけでなくすべて思想の最も深い魅力は、そういう受動的なすがたに存するのではなかろうか。積極的であるということは、必ずしもその思想の深さをあらわすものではない。現代の政治も思想も宗教も、すべて自己を誇示することにのみ専心しているが、それは根柢において薄弱だからである。「弱さ」 は逆に 「積極的」 外観を呈するものである。
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