思想の花びら | 2017年12月 1日 |
● アラン (哲学者) のことば
知覚とは常に思いうかべることだ。だから、どんな簡単な知覚にも、知覚のうちには、いわば暗黙の記憶がある。僕の経験の総和がおのおのの経験に集まっている。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
人間の罪はすべて執着力から発する。しかも人間は執着力がなければ生きて行けない。これはたいへんな矛盾です。だから生きることは、罪を犯すことだとさへ言はなければならないほどです。執着力がなければ生きられないし、しかもその執着力は罪の母胎となる。人間はこの矛盾からいかにして脱却しうるか。鎌倉仏教の祖師たちの痛切な問ひでした。そこにどんなに多くの修行方法が発生したか。
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