思想の花びら | 2019年10月 1日 |
● アラン (哲学者) のことば
確かに ある精妙な機械は蟻なみには みごとに動くが、考えはしない。ましてや、この機械のある部分が知覚だとか、ある部分は記憶だとか感情だとかいうことはできない。すべての知覚はこの世界と同じ広がりをもっている、いたるところで感情であり、記憶であり、予想である。思想は自己の内にも外にもない。自己の外というものもまた考えられるし、内外をいっしょにしたものも常に考えられるからだ。 |
● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
人は奇蹟ゆゑに必ずしも彼を愛したのではない。奇蹟のない無慙な死によつて彼を愛したのである。私にはこれが人間の具現した最大の 「奇蹟」 のやうに思へる。(略) |
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