思想の花びら | 2021年11月 1日 |
● アラン (哲学者) のことば
人はただ怒りによって相手を憎む、怒りとは底を割れば恐怖である。僕は僕に恐怖の念をおこさせた人間を憎む。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
指導者と民衆の結合がいかに困難であり、また指導者の先見の明も常に民衆に理解されるとは限らず、逆に民衆のうらみの対象となることすらあることを 「出 エジプト 記」 は語っている。モーゼ の性格はこの困難の中で形成される。彼は 「耐える人」 である。神への忍従は民衆への忍従を意味した。迷える イスラエル の民の不平不満に対して、彼は忍んであらゆる方法をつくして導いている。それにふさわしい性格の人であったらしい。エホバ に言う彼の言葉に、こういう一句がある。「わが主よ、我はもと言葉に敏き人にあらず」 「我は口重く舌重き者なり」 (第四章) と。民を率いるにふさわしい指導者としての雄弁をもちあわせなかったのである。
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