思想の花びら | 2023年10月15日 |
● アラン (哲学者) のことば
困難な事態に立ち至って、じっと待っていなければならぬようなとき、いちばんいいのはなにも考えないことだ、そういうとき礼拝は人をいら立てたり疑心をおこさせたりするあの忠告などという術はいっさい使わず、なにも考えないようにたくみに人を導いてくれる。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
人生の各時期において自分の年齢にふさわしいような行動を試み、決して背のびしない。人間が自然として生きるとは、人生の春夏秋冬、つまりその四季を的確に生きるということだ。我々の多くは、自分の四季をあまりに人口化しやすい。青年時代に老成ぶろうとし、壮年時代には静かな成熟をまたずに投機心を起す。老年になると急に執着心が増し死を恐れたりする。様々なかたちで自分に人工を加える。宗教や道徳によって自己を鋳型にはめこみ、歪めてしまうこともある。
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