論理学 (入門編) | >> 目次 (テーマごと) |
論理学の学習をはじめる際、役立つ入門的な書物を掲載します。 以下に記載する書籍のなかには、「数学」 の入門編で記載した書物もありますが、論理学を単独で学習する人たちのために、「論理学」 のなかにも再録しました。 |
[ 読みかた ] (2008年11月16日)
ここに記載した 「入門編」 (および、次回の「中級編」) のなかでは、サモン 氏・ジェフリー 氏・ライヘンバッハ 氏・クラウス 氏らの著作が高い評価を得ています。それらの定評を得ている書物を基底にして、入門書を 5冊くらい読んだら、いつまでも 入門書ばかりを読んでいないで、みずからの研究 テーマ に関する個々の文献を読み始めてください。そして、個々の詳細な研究 テーマ を追究して読書を進めている途上で、ときたま、改めて、入門書を通読してみればいいでしょう。そうすれば、入門書が提示している 「視点」 「体系」 などに注意を払うようになるでしょうし、そういう注意を払うようになれば、個々の専門的 テーマ を追究するときにも見かたが多彩になるでしょう。 論理学を学習していながら、記号論理学を知っていても伝統論理学 (アリストテレス 論理学) を知らないというのは奇妙な学習態度です。あるいは、記号論理学を学習していて、論理法則を知っていても、タブロー 法を知らないというのは奇妙な学習態度です。そういう偏りを是正するためにも、入門書を 5冊ほど読んでください。そうすれば、入門書が、それぞれ、特徴ある 「視点」 「体系」 で記述されていることがわかるでしょう。どの学問領域でも言えることですが、入門書を 1冊しか読んでいないというのは──すなわち、入門書を 1冊読んで 「通論」 を理解したと思うのは──危険です。 |
▼ [ 入門編 ] ● 記号論理学、ジャン・ショーヴィノー 著、芹沢正三 訳、文庫 クセジュ (白水社) ● 記号論理学とその応用、石谷 茂 著、大阪教育図書 ● 論理 (新しい数学への アプローチ 2)、中谷太郎、共立出版 ● 記号論理 (図解初等数学選書 16)、横地 清、岩崎書店 ● 現代論理学入門 (情報から論理へ)、本橋信義、岩波書店
● 現代論理学と論理思想の基礎、遠藤 弘・白石光男・中田 勉 編著、八千代出版 ● 知的 エージェント のための 集合と論理 (インターネット 時代の数学 シリーズ 6)、中島秀之、共立出版
● 新版 現代論理学、坂本百大・坂井秀寿 共著、東海大学出版会 ● 論理学、ウェスリー C. サモン 著、山下正男 訳、培風館 ● アレグザンダー 論理学入門 (推論批判) [ 改正版 ]、小林利裕・寺中平治・西勝忠男・荻原 欒 訳、三和書房
● 形式論理学 (その展望と限界)、リチャード・ジェフリー 著、戸田山和久 訳、産業図書 ● 現代論理学 (T・U)、John Nolt・Dennis Rohatyn 共著、加地大介 訳、オーム 社出版局 |
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