2003年 5月 1日 セット 系 vs. レコード 系 (長所と短所) >> 目次 (作成日順)


 
 セット・アット・ア・タイム 法と レコード・アット・ア・タイム の長所と欠点をまとめてみる。

 (1) セット・アット・ア・タイム 法 (カラム 単位の アクセス) は、「view」 を実現したが パフォーマンス が悪い。

 (2) レコード・アット・ア・タイム 法 (キー [ indexing ] を使った レコード 単位の アクセス)は、
  (セット・アット・ア・タイム 法に比べて) パフォーマンス が良いが、「view」 を扱うことができない。

 以上の長所と欠点は、それぞれのアクセス 法の構造が原因である。

 (1) セット・アット・ア・タイム 法は、traversal-table を生成する。

 (2) レコード・アット・ア・タイム 法は、B-tree 構造をたぐり、(更新が多ければ)B-tree 構造は揺らぐ。

 

セット・アット・ア・タイム 法 レコード・アット・ア・タイム 法
traversal-table を生成する B-tree 構造を使う
同一 row 上の検証 MAX-Start I/O の無制限 たぐる 揺らぐ
view を使うことができる 長所 (セット 系に比べて) パフォーマンス は良い
パフォーマンス が悪い 短所 view を使うことができない

 
 とすれば、以下の点を考慮すれば、最高の パフォーマンス を実現できる。

 (1) traversal-table を生成しない。
 (2) B-tree 構造をたぐらない。そして、揺らがないようにする。
 (3) disk の アーム 稼働を抑制する (アーム がほとんど移動しないようにする)

 traversal-table を生成しないようにするために indexing (B-tree) を使うのだから、(1) の記述は余計であるように思われるかもしれないが、そうではない。われわれが狙っている点は、「view」 の単位で アクセス して 「驚異的な」 パフォーマンス を実現することにある。それを実現するためには、(ネイティブ・キー および マスター・キー 以外の) 一般 キー と ヌル・キー を使う。次回から、その やりかた を述べる。



  << もどる ベーシックス すすむ >>
  データベースの基礎知識