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● ジューベール (人生批評家) のことば きみが貧しいなら、徳行によって、名を挙げよ。きみが金持なら、慈善によって、名を挙げよ。 |
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紫式部 (女流作家) のことば すべて、人をもどく(* 1)かたはやすく、わが心を用ゐんことは難 (かた) かるべきわざを、さは思はで、まづわれさかしに、人をなきになし、よをそしるほどに、心のきは(* 2)のみこそ見えあらはるめれ。
(* 1) 悪口を言う。 (* 2) 心の底 (の浅はかさ)。
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/ 2009年 1月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ニーチェ (哲学者) のことば きみは生を容易にしたいか。それならばつねに群衆の間にとどまれ。そして群衆といっしょになって、われを忘れよ。 |
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倉田百三 (小説家) のことば
私は人間の悪が根深い根深いものに見える。ふたりや三人の力で抵抗してもなんの苦もなく押しくずされるような気がする。私の父、父の父、また私のあずかり知らない他人、その祖先、無数のひとびとの結んだ恨みが一団となってうずまいている。私はその中に遊泳しているにすぎない。
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/ 2009年 1月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ショーペンハウアー (哲学者) のことば 人生の知恵の一つの重要な点は、われわれが自分の注意を一部は現在に対し、一部は未来に対して払う割合が正しく保たれていて、一方のために他方をだいなしにしないようにするところにある。多くのひとびとはあまりにも現在に生きすぎる軽薄な連中であり、──他のひとびとはあまりにも未来に生きすぎて、臆病な心配家になってしまう。 |
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芥川龍之介 (小説家) のことば
われわれの行為を決するものは善でもなければ悪でもない。ただわれわれの好悪である。あるいはわれわれの快不快である。そうとしかわたしには考えられない。
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/ 2009年 2月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ジード (小説家) のことば
私は、たとえ、愉悦のさなかであろうと、停滞を愛したことはない。 |
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芥川龍之介 (小説家) のことば
人生はつねに複雑である。 |
/ 2009年 2月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● スピノザ (哲学者) のことば 自分にはできないと考えている間は、ほんとうは その事をやりたくないと心に決めているのである。したがって その事は実行されはしない。 |
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「大学」 (儒教の経書) のことば
苟 (まこと) に日に新たに、日に日に新たに、又日に新たなれ。
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/ 2009年 3月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● サン・テクジュペリ (小説家) のことば 偉大さとは自己の責任を感じることである。──自己の仕事を基準として ひとびとの運命に なんらかの責任を感じることである。 |
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幸田露伴 (小説家) のことば
ことを決する元来癰 (よう) を截 (き) るがごとし、多少の痛苦は忍ぶべきのみ。
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/ 2009年 3月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● モンテーニュ (批評家) のことば もっとも美しい生活とは、私の信ずるところでは、普通の人間らしく模範にならった生活のことである。整然とした、だが奇跡を望まず、自然に逆らわない生活である。 |
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荘子 (荘周の作 ?) のことば
巧を以て人に勝つことなかれ。謀を以て人に勝つことなかれ。戦を以て人に勝つことなかれ。
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/ 2009年 4月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● チェスタフィールド (政治家) のことば
忠告はめったに歓迎されない。 |
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孔子 (儒家の祖) のことば
信ぜられて後に諫 (いまし) む。未だ信ぜられざれば、以て己を謗 (そし) る。
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/ 2009年 4月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ツルゲーネフ (小説家) のことば その多くはわれわれにはどうにもならない出来ごとについて、考えたり、語ったりすることがなんでおもしろいのだろうか ? |
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孔子 (儒家の祖) のことば
成事は説かず。遂 (すい) 事は諫 (いさ) めず。既往は咎 (とが) めず。
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/ 2009年 5月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ジード (小説家) のことば 死は、じぶんの一生をまっとうしなかったひとにとっては辛い。このようなひとにたいして、宗教は暢気な顔で言う、「心配しないでもよろしい。むこう側へいってから本当の生活がはじまるのです。かならずあの世であなたは償われます」 と。 |
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太宰 治 (小説家) のことば
生きてゆく力・・・・・・いやになってしまった活動写真を、おしまいまで見ている勇気。
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/ 2009年 5月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● カール・サンドバーグ (詩人) のことば 弁舌だけで生活しているようなひとから、私は宗教を得たいとは思いません。 |
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大伴旅人 (歌人) のことば
生けるもの竟 (つひ) にも死ぬるものにあれば、此の世なる間 (ま) は楽しくをあらな。
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/ 2009年 6月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● アンドレ・プレヴォ (批評家) のことば 宗教は大きな河に似ている。すなわち源泉から遠ざかるにつれて、たえまなく汚染してくる。 |
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謡曲 (西行桜) のことば
埋木の人知れぬ身と沈めども、心の花は残りけるぞや。
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/ 2009年 6月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ヤスパース (哲学者) のことば 私が他人の殺害を阻止するために命を投げださないで手をつかねていたとすれば、私は じぶんに罪があるように感じるが、この罪は法律的、政治的、道徳的には適切に理解することができない。このようなことの行われたあとでも まだ私が生きているということが、拭うことのできない罪となって私の上にかぶさるのである。 |
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芥川竜之介 (小説家) のことば
われわれの自然を愛する所以 (ゆえん) は、──すくなくとも その所以の一つは自然は我々人間のように妬んだり欺いたりしないからである。
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/ 2009年 7月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● キルケゴール (哲学者) のことば 祈りとは呼吸であると古人はよくいってくれた。私はなぜ呼吸をするのか、しなかったら死んでしまうからだ。祈りについてもそうである。ただ、呼吸しつづけることで、世界を改革しようなどと思うのでなく、新陳代謝によって活力が再生されればよいのである。 |
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芥川竜之介 (小説家) のことば
自由主義、自由恋愛、自由貿易、──どの 「自由」 も生憎 (あいにく) 杯の中に多量の水を混じている。しかも大抵は たまり水を。
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/ 2009年 7月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● トルストイ (小説家) のことば 亡びたくはないと思っている人間は まだ救うこともできる。しかし性根が すっかり腐りはてて、破滅自体が救いであるかのように思いこんでいる人間に、いったい何をすることができようか? |
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礼記 (五経の一つ) のことば
傲(おごり)は長ずべからず、欲は縦(ほしいまま)にすべからず、志は満たすべからず、楽(たのしみ)は極むべからず。
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/ 2009年 8月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ゲーテ (小説家) のことば 重要なことは、われわれは一つの大きな欲望を持っており、またそういう欲望を実行にうつすべき運命と辛抱強さを持っているということである。それ以外のことはすべて、どうでもいいことなのだ。 |
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芥川竜之介 (小説家) のことば
物質的欲望を減ずることは必ずしも平和を齎 (もたら) さない。 |
/ 2009年 8月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ジード (小説家) のことば 人間は束縛によってのみ自己を絶滅から救いうる。 |
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最澄 (天台宗の開祖) のことば
道心の中に衣食あり。衣食の中に道心無し。
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/ 2009年 9月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ゴーゴリ (小説家) のことば 一生のあいだに一度も悪魔と近づきにならなかったと言いきれる人間が、はたして この世にいるのだろうか? |
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芥川竜之介 (小説家) のことば
我々は神を罵殺する無数の理由を発見している。が、不幸にも日本人は罵殺するのに値いするほど、全能の神を信じていない。
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/ 2009年 9月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● シェークスピア (劇作家) のことば よしんば悪魔であるにもせよ、あなたは たしかに お美しい。 |
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法句経 (大乗経典の一つ) のことば
美しく飾られし王の車も朽つ。われらが肉体もまたつひに老ゆ。されど、よき人の法 (のり) は老ゆることなし。よき人より よき人へと語り伝へて。
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/ 2009年10月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● トルストイ (小説家) のことば 善を行うまえに、悪を行うことをやめなければならぬ。 |
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保元物語 のことば
過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。 |
/ 2009年10月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ドストエフスキー (小説家) のことば
神を信ずるためには、神がなければならない。 |
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後漢書 のことば
盤根錯節に遇はざれば、何を以て利器を別 (わか) たんや。 |
/ 2009年11月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ツルゲーネフ (小説家) のことば 用心と忍耐、この二つを守りさえすれば成功は間違いない。 |
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孟子 のことば
恒産なくして恒心ある者は、ただ士のみこれをよくす。民の如きはすなはち恒産なければ因て恒心なし。
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/ 2009年11月16日 / ▲ ページ の トップ / |
● ヘンリー・フォード (実業家) のことば もしも世のなかに成功の秘訣なるものがあるとすれば、それはよく他人の観点をとらえて、じぶん自身の立場からではなく、他人の立場から物事を見ることのできる才能そのものにほかならぬ。 |
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福沢諭吉 (教育家) のことば
政府から君が国家に尽した功労を誉めるようにしなければならぬと言うから、私はじぶんの説を主張して、「誉めるの誉められぬのと全体 ソリャ 何の事だ、人間が人間当前 (あたりまえ) の仕事をして居るに何の不思議はない、車屋は車を挽き豆腐屋は豆腐を拵 (こしら) えて書生は書を読むと云うのは人間当前の仕事をして居るのだ、其仕事をして居るのを政府が誉めると云うなら、先ず隣の豆腐屋から誉めて貰わなければならぬ、ソンナ 事は一切止しなさい」 と云って断ったことがある。
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/ 2009年12月 1日 / ▲ ページ の トップ / |
● ドストエフスキー (小説家) のことば 人生で いちばん大事なことは、失敗したら じっと歯をくいしばって我慢をし、成功しても すぐに有頂天にならないことだ。 |
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幸田露伴 (小説家) のことば
其日 (そのひ) に自分が為 (や) るだけの務めを為 (し) て了 (しま) ってから、適宜 (いいほど) の労働 (ほねおり) を仕 (し) て、湯に浴 (はい) って、それから晩酌に一盃飲 (や) ると、同じ酒でも味が異 (ちが) うようだ。これを思うと労働 (ほねおり) ぐらい人を幸福にするものは無いかも知れないナ。
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/ 2009年12月16日 / ▲ ページ の トップ / |
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