2009年 7月16日 | 「技術編-32 みなし entity と null の サブセット 化」 を読む | >> 目次にもどる |
2018年 5月 1日 補遺 |
では、null を除去するときに、サブセット を使えばいいのか null を使えばいいのか を どのようにして判断するのか が論点になります。その判断は、以下の点を 「目安」 にすればいいでしょう。
(1) 「みなし entity」 は、「そのもの-の」 性質ではないと判断されるときに使う。
(2) null は、値が充足されていない状態であり、以下の 2つの状態を示す。
(2)-1 undefined (部分関数)
(2)-2 unkown (全域関数だが、未知数)
(3) undefined には サブセット を使う。
(4) unkown には 「みなし entity」 を使う。
以下に例を示します。
(1) の例として、
{ 従業員番号、従業員名称、入社日、・・・ }. →
{ 従業員番号、従業員名称、・・・ }┼──┼{ 従業員番号 (R)、入社日 }.
{ 顧客番号、顧客名称、携帯電話番号、・・・ }
{ 顧客番号、顧客名称、年齢、・・・ }. →
{ 顧客番号、顧客名称、・・・ }┼──○┼{ 顧客名称 (R)、年齢 }.
{ 顧客番号、顧客名称、・・・ }┼──○┼{ 顧客名称 (R)、携帯電話 }.
ただし、この構成は、(3) と若干 「意味」 がちがってくる点に注意していてください。(3) では、「携帯電話を所有している人たちの集合」 と 「携帯電話を所有していない人たちの集合」 を対比して意識していますが、「みなし entity」 では、携帯電話を持っていることは 「顧客」 を定義する際の性質とはみなされないで、携帯電話を所有していれば 「その事実を備忘的に記録する」 という意味を示します。
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[ 補遺 ] (2018年 5月 1日)
端的に言えば、サブセット は 「切断」 を強く意識している──つまり、「補集合」 を常に考える。 |
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