2001年 9月15日 作成 | 英語 (全般): 中級編 | >> 目次 (作成日順) |
2006年 3月 1日 更新 |
▼ 英語を 「読む」 力を養うために 故・松本亨博士が松本道弘さんにおっしゃった 「英語を勉強する秘訣」 は、以下の 2点だった。
(1) Read, read and read. 英語を専門としていない われわれは、英語そのものを研究するのではなくて、英語を使って情報を交換することが目的だから、現代英語が、いかに使われているか (どのような表現を使うのか) という点を体感するためには、以下を、まいにち、読めばよい。
● The Japan Times そして、SE なら、業界紙として、以下を読めばよい。 ● ComputerWorld 誌
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[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
英語を 「本気で」 学習とするのなら、(「英会話教本」 などというような) ミーハー 本を読まないで、まいにち、英字新聞を読んだほうが良いでしょう。たとえば、実用に耐えうる読解力とは、英字新聞の社説を 3分くらいで読破して中味を ほぼ理解できる力を云います。そうでなければ、英文 マニュアル を読みこなすことができないでしょう。
そして、ケーフ゛ル・テレヒ゛ で、英語の映画や DiscoveryChannel や HistoryChannel を観れば良いでしょう。日本で生活していて日本で英語を学習した人たちは、英語が どれほどに上手だと云っても、英語映画の セリフ を (字幕なしに) 聴き取れるのは、高々 (at most)、20% か 30%くらいでしょう (ぼくも、その程度の実力です)。したがって、字幕を観ないで、映画の セリフ を聴き取ろうとしても、所詮、無理な話です。英語の番組を観ながら英語の力を養う コツ は、まず、セリフ をすばやく観て、セリフ を聴き取るということです。そして、聞き取った 「使えそうな」 セリフ を書きとめるようにすれば良いでしょう。 英語の映画も DiscoveryChannel の番組も、映像を観ているので、(字幕があれば、字幕を頼りにして、) セリフ を聴き取りやすい。ぼくは、かって、映画の音声のみを voice recorder に録音して、録音を通勤電車のなかで聴けば、リスニンク゛ の訓練になると思って、実際に やってみたのですが、映像を観ていないから、皆目、ストーリー を理解できなかった (苦笑)。そういう ヘマ をやったので、英語の映画は、かならず、映像を観ながら、セリフ を聴き取ることにしました。 日本にいて、「生きた」 英語を学習する手段として、昔 (20年から25年ほど前のことですが)、英字新聞を購読するか、あるいは、映画館に足を運んで英語の映画を観るか、FEN の ラシ゛オ 放送を聴くしかなかった。映画館に、たびたび、通うほどの金銭的余裕はなかった。いまなら、ウェッフ゛ で、英語の情報を、いつでも、入手することができるし、ケーフ゛ル・テレヒ゛ で英語の映画を、いくつも観ることができますし、CNN ニュース を観ることもできます (ケーフ゛ル・テレヒ゛ の料金と WOWOW の料金を合わせて、\4,000くらいかな、、、請求書を観ていないので、正確な数値を記すことができないのですが、仮に、\4,000 としたら、映画館で ロート゛ショー を 3回ほど観るのと同じかもしれない)。 日本で生活していて、英語を学習するのなら、「英語を浴びる」 環境を作るしかないでしょう。英語の達人と云われた松本亨博士がおっしゃった 「Read, read and read. Listen more, speak less.」 という教えは、英語学習の真髄でしょうね。 |
▼ 英語を 「話す」 力を養うために ● スヒ゜ーキンク゛ 英語辞典(@〜B)、松本道弘、KK ヘ゛ストセラース゛
● 斬れる英語表現 325、松本道弘、DHC ● GIVE GET 辞典、松本道弘、朝日出版社 ● 状況別・場面別 英語にするとこうなる、小坂貴志、ヘ゛レ 出版 |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
お薦めしたい学習法は、「スヒ゜ーキンク゛ 英語辞典(@〜B)」 のなかに出ている英文を 「すべて」 暗記するということです。この程度の 言い回しが、自然と口から出てこないようでは、英語の映画を聴き取ることはできないでしょうし、英語をしゃべっていても、リス゛ム ある会話ができないでしょう。とにもかくにも、「スヒ゜ーキンク゛ 英語辞典(@〜B)」 のなかに出ている英文を 「すべて」 暗記して下さい。それらの英文を起点にして、言い回しを増やしていけば良いでしょう。 「GIVE GET 辞典」 は、「読む」 辞典です。まず、一読して下さい。辞典のなかに出ている見出し英文を無理に暗記しなくても良いでしょう。ぼくは、この辞典を、以下の 2つの辞典の 「補遺 (a supplement)」 として使っています (つねに てもとに置いてあります)。
(1) 「Basic English 英文を書くための辞書」、F.J. Daniels、北星堂
これらの 3冊を使えば、「簡単な」 単語で英文を作成することができます。
He warms up by buying me a beer and asking, "Suppose you give me one good reason I should cooperate give a good reason の good が ミソ ですね。もし、good を入れないで give a reason という言いかたであれば、"You gave me a reason, but I won't accept it." あるいは、"That's your logic, I have my own logic." と言い返すこともできるから (笑).
会話で使われる単語として、難解な語は、めったに出てこないようです。ただ、単語が簡単が使われているにもかかわらず、われわれが 「意味」 を理解できない理由は、簡単な単語を使って組み立てられた 「言い回し」 に慣れていない--そして、その ストレス・アクセント に慣れていない--ということなのかもしれない。たとえば、「ワンス ヨケ゛サ゛フィ〜ロウ゛」 という音声を聴いて、英文をすぐに思い浮かびますか--ちなみに、下線は、強く発音されていた部分です。正解は、「once you get the feel of」 (感触さえつかめば) です。ところが、もし、ストレス・アクセント の置きかたが違えば、当然ながら、意味も違ってくるでしょうね。たとえば、「ワンス ヨ〜ケ゛サ゛フィ〜ロウ゛」 となれば、「頭の良い おまえ のことだから、いったん、感触をつかんだら」 あるいは 「頭の悪い おまえ でも、いったん、感触をつかんだら」 という意味になるでしょう--どちらの 「意味」 になるかは、文脈次第ですが。英語の映画を観ていて感じる点は、「英語は音声語である」 ということです。漢字という象形・指事を特徴にしている表意文字に慣れている われわれは、この点を意識していないと、なかなか、聴き取りの力を養うことができないでしょうね。 |
▼ 英語の発想を養うには、以下の書物を読んで下さい。 ● テ゛ィヘ゛ート の方法、カ゛リー&ヒ゛ト゛ル 共著、松本道弘 訳、産業能率大学出版部 ● 国際感覚派の方法、松本道弘、主婦と生活社 ● 知的対決の論理、松本道弘、朝日出版社 ● ロシ゛ック の時代、松本道弘、PHP 研究所 ● 知的対決の方法、松本道弘、産業能率大学出版部 ● 英語で ロシ゛ック に強くなる、松本道弘、講談社
● THE Debater's GUIDE, James J. Murphy & Jon M. Ericson, Bobbs-Merrill Educational Publishing |
(いわゆる 「英会話」 の域を超えて、) 「英語を話す」 ということは、どういうことなのか という点を知るためには、以上の書物を読んで下さい。
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[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
ぼくは、いま、この文を拙宅で綴っていて、上述した書物は (拙宅とはべつに借りている) 書斎のほうに置いてあり、それらの出版年度を確認することができないので、ぼくが それらの書物を読んだ時期を、曖昧な記憶のなかで辿ってみたら、たぶん、20年くらい前に、集中して読んでいたのではないかと思います。 これらの書物を読んで、英語に対して、それまで抱いていた所感を ぼくは大幅に修正しました。ぼくが、それまでに知っていた英語 (学校教育の英語) は、英文学が主体でした。大学では、当時、「貿易英語」 の授業がありましたが、日本語の短文 (商業文) を英訳する程度の授業が週に 1回のみであって、英作文と云っても、それらの短文を組立て、せいぜい、A4 用紙で 1枚くらいの コレホ゜ン を作成するくらいでしたし、コレホ゜ン の構成は、商業慣用句例を上手に組み立てる ハ゜ターン 適用の稽古でしかなかった。 ちなみに、当時、篠田義明助教授の フ゜ロセ゛ミ 生になる チャンス を得て、英文法の基本 (冠詞・時制・助動詞・前置詞・仮定法) と Technical Writing の基礎を学習したことは、のちのち、非常に役立ちました。もっとも、当時は、或る知人が 「篠田先生の講義は評判が良いから、いっしょに取ろうよ」 と誘ったので フ゜ロセ゛ミ 生になったというのが真相ですが (笑)。篠田先生は、当時から、英文構成のなかで、logic の大切さを説かれていて、ミシカ゛ン 大学と共同で、「早稲田大学- ミシカ゛ン 大学 テクニカル ライティンク゛ 検定試験 (現、TEP Test)」 を日本に導入なさった Technical Writing の第一人者です。ただ、当時、英語を実際に使う機会のなかった学生の ぼくは、logic の大切さを実感することはなかった (苦笑)。 logic の大切さを実感 (というよりも、痛感) したのは、RDB を日本に導入・普及する仕事に就いて、日本語を知らない米国人たちから、直接、技術を指導されたときでした。RDB の技術は、当時の ADR 社 (Applied Data Reseach) の天才的な エンシ゛ニア たちが指導してくれて、テ゛ータ 設計法は、恩師 Eric が、10年に及んで、mentor として、ぼくを指導してくれました--しかも、10年のつきあいのなかで、Eric は、2年間、ほぼ、on a one-to-one basis で指導してくれました (当然ながら、有名な コンサルタント であった Eric の指導は無料ではないので、ぼくの当時の上司 ヒ゛ル・トッテン 氏 [ アシスト 社 ] が払ってくださったことを感謝しております)。Eric が来日したとき、かれは日本の風習を初めて観て興味を抱いて、数々の 「why」 をぼくに投げてきました。たとえば、年末に--忘年会の季節だったのですが--、公の場所で酔っぱらいが多いことに驚いて理由を訊いてきましたし--欧米人の (あるいは、少なくとも、Eric の) 道徳観では、公の場所で、自意識を喪失するほど酔っぱらうというのは、「信じられない行為」 だったはずですし--、ほとんどの レストラン では--いちぶの高級 レストラン を除いて--、どの テーフ゛ル にも灰皿が置いてあって、たばこ (smoking) が野放図になっている理由を訊いてきました。これらの 「why」 に対して、「because」 を言えますか。 あるいは、テ゛ィヘ゛ート では、なんらかの意見を主張するなら、かならず、理由を述べなければならない。つまり、「I think..., because...」 というのが意見を述べる基本形です。1つの主張は、かならず、証明されなければならないので、主張 (opinion) は、evidence と reasoning を使って組み立てられます。単純に言い切れば、「主張 (claim) = 事実 (data) + 証明 (warrant)」 です。それが 「立証責任 (burden of proof)」 ということです。こういう手続きを 「ふつうのこと」 として体得していなければ、logic を使えないでしょうね。意見を述べるなら、「I think..., becasue...」 「yes, becasue...」 「No, because...」 などの形式を自然に使うようになっていなければ、欧米の logic と対峙できないでしょう。多くの日本人が使う 「...と思う」 という言いかたは、英訳すれば、「I feel...」 にすぎないというのが (学校教育のなかで、小学校から英語が導入されたにもかかわらず、) 悲しい現実です。 「Why?」 と問われて、理由を直ぐに言えないときに、「Why not?」 と切り返して、相手が理由を述べいるあいだに、みずからの理由を考える ゆとり がもてるようになったのは、logic に慣れてからも、さらに、のちのちになってからでした。 |
▼ 英語の語感を養うには、以下の書物を読んで下さい。
● ENGLISH: RIGHT and WRONG, Peter Milward, 研究社 ● 日本人の英語欠陥辞典、Peter Milward 著、土家典生 訳、南雲堂 ● 英語類義語活用辞典、最所 フミ、研究社出版 ● あるがままの英語こそ最高の 「辞書」 である、国弘正雄、朝日出版社 ● 国弘正雄 私家版和英、国弘正雄、朝日出版社 ● 日英類義語表現辞典、中村保男、三省堂 ● 英語 シノニム 比較、田中 実、研究社出版 ● イメーシ゛ としての英語、中村保男、日本翻訳家養成 センター ● ことばで探る アメリカ、加藤恭子・マーシャ・ロス゛マン 共著、ちくま文庫 ● 探索する英和辞典、飛田茂雄、草思社 |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
「ENGLISH: RIGHT and WRONG」 (Peter Milward) は、ぜひとも、読んで下さい。P. Milward 氏は、上智大学で教鞭をとっていらっしゃったので、「日本人の英語」 の弱点も知り尽くしたうえで、英語文法 (および語法) を、日本人が理解しやすいように説明していらっしゃいます。この書物は英文で綴られていますが、ヘ゜ーシ゛ 数が少ないので、(高校教育を終えた日本人であれば、) 読破できるでしょう。この書物は、日本人が苦手な、しかし、英語文法の中核概念 (たとえば、冠詞とか単数形・複数形とか時制など) を随筆ふうに--文法を教科書ふうに (無味乾燥に) 羅列しないで--綴っています。そして、文法が、どのように、欧米の思考法を具体化しているのかを言及しているので、いちど、読めば、文法の根底にある欧米の思考法も理解できるでしょう。
「英語類義語活用辞典」 (最所 フミ) は、「超」 お薦めの書物です。 |
▼ アメリカ の社会制度 (の全般) を知るためには、以下の書物を通読して下さい。 ● アメリカ を読む事典 [ 1〜3 ]、角間 隆、PHP 研究所
● 史料が語る アメリカ 1584〜1988 メイフラワー から包括通商法まで、 ● アメリカ 教養辞典、中村保男・川成 洋 監訳、丸善 ● 亜米利加 解読新書、一ノ渡勝彦・三輪眞木子、世界文化社 ● アメリカ・ホ゜ッフ゜カルチャー 事典、ショーン・ホリー 著、武藤脩二 他共訳、北星堂書店 |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
英語を学習するのであれば、欧米の社会制度に関する知識も習得しなければならない。英語の学習が、ややもすれば、ことば の翻訳のみに注がれて観念的になって、欧米の生活・風俗に対する具象性を欠落する危険性が高いので。
「アメリカ (The United States of America)」 という ことば は 「合衆国」 を指示しているのであって、「連邦制度」 のことです。「アメリカ」 という 1つの国を典型的に示す文化的特徴を述べるのは難しい--Christmas とか Thanksgiving Day のような宗教的な共通項や The fourth of July (Independence Day) を述べることはできますが、東部 (ニューヨーク)・北東部 (ミシカ゛ン)・中西部 (コロラト゛)・西部 (サンフランシスコ)・南部 (テキサス) では、風土 (地形、天候など) が極めて ちがうし文化が相違していることを、実際に訪れた人たちは感知しているでしょう。あるいは、東部でも、ニューヨーク 州と その隣の ニューシ゛ャーシ゛ 州では、文化のちがいがあることを、はっきりと感知できるでしょう。「連邦」 が 1つの国家であるのは、「under the flag (the United State flag)」 という大義 (それこそ、御旗) を かれらが信じているからでしょうね。それは 「象徴」 という抽象的概念なんかではない。 ぼくが US のことばかりを語るので、英語の 「本家」 は イキ゛リス (UK, The Unided Kingdom of Great Britain and Northern Ireland) であるという非難もでるでしょうね。確かに、UK についても、England と Ireland には 「微妙な」 関係があって、社会制度を学習しなければならないのですが、英語の専門家ではない ぼくには、US で手一杯であることをご了承下さい。UK に興味のある人たちは、UK の社会制度を学習して下さい。 |
▼ 「英借文」 するための例文として、以下の書物を通読して下さい。 ● 英語で意見・考えを言える表現 2400、星加和美・石津シ゛ュテ゛ィス 共著、ヘ゛レ 出版 ● 英語で メール 文例 2000大辞典、SSC 編、SS コミュニケーションス゛ |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
ふだんの生活のなかで典型的に観られる事物・事象に関して、まとまった意見を述べる際、この 2冊は、文例集として役立ちます。たとえば、さきほど--上述した 「英語の発想を養うための書物」 のなかで述べましたが--、恩師 Eric の 「忘年会」 に関する why に対して、どのように説明すれば良いか考えがまとまらないときには、こういう書物を参考にすれば良いでしょう 。「日本の文化」 に関する意見であれば、本 ホームヘ゜ーシ゛ でも、べつの ヘ゜ーシ゛ を立てて多数の文献を示していますので、それらを参考にしても良いでしょう--たとえば、「日本紹介のための英会話辞典」 (荒磯芳行・Jean Moore 編、旺文社) など。 「英語で メール 文例 2000大辞典」 では、「忘年会」 に関して、以下の例文を記載しています。
● At a company year-end party, the president wil sometimes make a speech recalling the events of the year and
● The Japanese year-end party, or bonenkai, is a little like the Western custom of making New Year's resolutions.
● A bonenkai is a good time to forget all our troubles and let off a little crazy and drink too much, it's all meant ● The bonenkai gives people a chance to let their hair down and be a little bit more like themselves.
ちなみに、最後の英文に対して、ぼくは、反対意見を述べたい (笑)。
(1) I get exhausted from going to so many end-of-the year parties. ちなみに、「日本紹介のための英会話辞典」 は、日本文化の典型的現象たる忘年会を、(「会話」 形式にして) 1ヘ゜ーシ゛ を費やして丁寧に記述しています。1ヘ゜ーシ゛ の量があるので、引用は割愛します。 こういう書物を いくつか所蔵して、たとえば、欧米人を 「やきとり」 店に誘うときなどに、事前に、英文を 「仕入れて」 いれば、「やきとり」 を食べながら、 会話も弾むでしょう。「事前に、英文を作成する」 というのが コツ です。仕事で来日した欧米人たちが、仕事が終わって京都観光に出向いたとき、ぼくは通訳者兼観光案内役を演じる役得にも益したのですが (笑)、事前に、「新幹線」 とか 「富士山」 とか 「仏像」 などを英作していたので、会話が途切れることがなかった--いま思い出しても、京都に向かう新幹線の窓から, Lisa (当時、ADPAC社、国際部の女性 president、ぼくの友人) といっしょに観た夕暮れの富士山は、きれいでした。ただ、Charlie (当時、ADR社、天才的な エンシ゛ニア、ぼくの友人) は、後日 (ぼくが テキサス 州のかれの家を訪問したときに)、「日本では、銭湯にいきたかったのだが、マサミ は寺ばかりを観に連れていった」 とぼやいていましたが (笑)。 |
▼ 「文法・語法」 辞典 ● 英米語用法辞典、井上義昌、開拓社 ● 英語語法大事典、石橋幸太郎 他編集、大修館 ● 英語表現辞典 [ 英語の 語法/語彙 篇 ]、大塚高信 編、研究社 ● 英語語法活用大辞典、渡辺登士 編著、大修館書店 ● 現代英米語用法事典、安藤貞雄・山田政美 編、研究社 ● A Grammar of English Words、Harold E. Palmer、LONGMANS, GREEN AND CO.
● Dictonary of English Usage,
● A Dictionary of Contemporary American Usage,
● Beginner's Dictionary of American English Usage,
● COLLINS COBUILD English Guides 2: Word Formation (helping learners with real English), ● The New Fowler's Modern English Usage, Burchfield R.W., OXFORD |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
文法・語法に関する辞典は、英語の専門家か、「辞書 マニア」 でなければ、まずもって、所蔵しないでしょうね--ちなみに、ぼくは 「辞書 マニア] です (笑)。ただ、われわれ シロート でも、英語を 「本気で」 学習しようと思っているのなら、文法・語法の辞典を、一冊くらいは、てもとに置きたい。 学校教育の英作文では、模範解答が、あらかじめ存在していて、生徒の答えが、模範解答と対比して採点されましたが--逆に言えば、手本となる基本例文を、数多く覚えることを狙いにしていましたが--、実際の英作文では、文そのものを作らなくてはならないので、学校で覚えた基本例文を、そのまま、転用できるほど単純な事態は、なかなか、起こらないでしょう。そのために、英文を作成する際、文法・語法に関して、曖昧な点が、たびたび、でてきます。最近の学習英和辞典は、英単語に対して日本語訳を与えるのみではなくて、文法・語法に関しても、説明を与えているので、わざわざ、文法・語法の辞典を購入しなくても、文法・語法を調べるときに、英和辞典を使えば良いと思っている人たちも多いでしょう。しかし、英和辞典は、専門的な文法・語法の辞典ではないので、(文法・語法の基本を確認するためには役立ちますが、) 文法・語法に関する相談役ではないでしょうね。文法・語法の相談役としたら、やはり、文法・語法の専門的辞典が役立ちます。 たとえば、plan (計画する) という簡単な動詞ですら、ぼくは、後続する前置詞あるいは句 (to-infin.、ing-form) を確実に使うことができない。plan to なのか、plan for なのか、plan of なのか、あるいは、plan on のいずれを使えば良いのかを悩みます。英和辞典が示している例文のなかで、plan to/ plan for/ plan of/ plan on のいずれかがあれば、それを使えば良いのですが、たとえば、plan to が記載されていたとして、ほかの plan for/ plan of/ plan on は 「使えないのかどうか」 という問いがでてきても、英和辞典は答えてくれない。ちなみに、「Dictionary of English Usage」 (Arnold Leonhardi, W.W. Brian & M.A. Welsh) で調べてみたら、以下の例文が記載されていました。
plan v. tr. They 〜 a new railway line. これらの例文を観れば、動詞 plan は、「plan on + ing-form」 (米語法) は使えますが、plan for/of は慣用ではないようですね--ただし、名詞 plan では、for/of が後続します。しかし、これらがわかっても、「使いかた」 として、以下の 2つのちがいを知りたいでしょう。
He planned to emigrate to Canada. 「plan + to-infin」 と 「plan + ing-form」 の使いかたのちがいを知らなければ、どちらを使って良いのか判断できない。He planned to 〜 は、「いずれ、そうするように、かって、計画していた (ただし、実際に、それを実現したかもしれないし、実現していないかもしれない)」 という意味であり--この to-infin. は 「結果」 を示す訳ではないのであって、たとえば、類例として、I tried to get here early but couldn't. を思い浮かべてみれば良いでしょうし、実現したことを確認したいのであれば、Has he gone to Canada? と問えば良いでしょうね--、He plans 〜 ing は、「そのことを、かっても、いまも、ずっと、計画中」 (〜ing は process of doing something) という意味でしょうね。 英文を実際に綴ってみれば、こういう文法・語法の疑問点が山ほどでてきます。英作文は、和英辞典 (あるいは、英和辞典) の例文を借用すれば事足りるという単純な行為ではないことを痛感します。ぼくは、以下の辞典を机の横 (拙宅) に常備しています。
(1) 「英米語用法辞典」 (井上義昌)。 ほかの辞典は、書斎 (拙宅とはべつに借りている アハ゜ート) のほうに置いてあって、めったに使うことはない。常備している辞典で調べてもわからないときにかぎり、書斎のほうに出向いて調べています。「「英米語用法辞典」 (井上義昌) については、以前 (59ヘ゜ーシ゛) にも述べましたが、いまとなっては、版が古いのですが、基本的な疑問点の相談役としては、いまでも、役立つと思います。たぶん、古本店で、入手できるでしょう。こういう辞典を、一冊、てもとに置いていれば、英文を作成する際に助かるでしょう。ぼくの使用頻度から判断すれば、「Dictionary of English Usage」 (Arnold Leonhardi, W.W. Brian & M.A. Welsh) がお薦めなのですが、たぶん、入手するのが難しいでしょう。 |
▼ 中級用の辞書 [ 一般の英和・和英辞書 ]
● ランタ゛ムハウス 英語辞典、小学館
● 新英和大辞典(第六版)、研究社
● リータ゛ース + フ゜ラス、研究社
● 新編英和活用大辞典、研究社
● 英語表現活用辞典、新島通弘 編、開拓社 ● 英文用例事典(語彙)、池田重三・加須屋弘司 編集主幹、日本図書 ライフ゛ ● 動詞+名詞 英語活用表現辞典、木塚晴夫、The Japan Times ● 英語基本動詞辞典、小西友七 編、研究社出版
● ハイハ゜ー 英語辞典 (現、「英辞郎」)、技術評論社
● 新簡約英和辞典、岩崎民平 編、研究社
● 新訂増補 双解英和辞典、斎藤 静、冨山房
● 熟語本位 英和中辞典 (新増補版)、斎藤秀三郎 著、豊田 實 増補、岩波書店
● ホルト 英和辞典、三省堂 ● スコット・フォース゛マン 英和辞典、亀井俊介 監修、角川書店
● オックスフォート゛・カラー 英和大辞典、福武書店 ● ワート゛ハ゜ワー 英英和辞典、島岡 丘 編集主幹、増進会出版社・OXFORD University Press
● ク゛ラント゛コンサイス 英和辞典、三省堂
● 新和英大辞典、研究社 ● ウ゛ァカーリ スタ゛ンタ゛ート゛ 和英辞典、ウ゛ァカーリ 編、SOPHIA university・MARUZEN
● 斉藤和英大辞典、日外 アソシエーツ
● 竹原和英大辞典、竹原常太、名著普及会
● 口語英語大辞典 [ 英和|和英 ]、朝日出版社
● asahi press SENTENCE、朝日出版社
● 最新 日米口語辞典、Seidensticker・松本道弘 共編、朝日出版社 ● 改訂 英作文辞典、入江祝衛 編、有朋堂 ● 和英 口語英語表現辞典、後藤正次 編、啓文社 ● 英語逆引辞典、郡司利男 編著、開文社出版 ● フ゜ロク゛レッシフ゛ 英語逆引き辞典、国廣哲彌・堀内克明、小学館 ● 逆引英語名詞複合語辞典、新富英雄・山根一文・渡辺慎一郎 編、北星堂 ● 新英和連結語辞典、小柳修爾、日本図書刊行会 |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
ぼくは、最近、電子辞書を使っているので、上述した辞典を、ほとんど、使っていない。
(1) 「ホルト 英和辞典」 (三省堂)。 ちなみに、電子辞書 (4台) のなかには、以下の辞書が収録されていて--ただし、ここでは、英語のみに限って記載しますが--、愛用しています。 [ ▼ 以下は、SII SR-T7100 に収録されている辞典です。]
(1) 「リータ゛ース + フ゜ラス」 (研究社)。 [ ▼ 以下は、SII SR8000 に収録されている辞典です。]
(1) 「新英和中辞典」 (研究社)。 [ ▼ 以下は、Sharp PW-M710 に収録されている辞典です。]
(1) 「シ゛ーニアス 英和辞典」 (大修館)。 [ ▼ 以下は、Sony DD-IC90 に収録されている辞典です。]
(1) 「フ゜ロク゛レッシフ゛ 英和中辞典」 (小学館)。 お薦めの辞典は、「新編 英和活用大辞典」 (研究社) ですが、旧版の 「勝俣銓吉郎 編」 も、ぜひ、入手して下さい--古本店で入手できるでしょう。この 2冊に関して、英語専門家の ご意見をお伺いしたいのですが、英語の シロート にすぎない ぼくの所感では、「新編 英和活用大辞典」 は、口語文・文学系の文を、多数、収録していて--逆に、旧版の 「勝俣銓吉郎 編」 は、それらの少ないことが弱点になっていたのですが--、商業文で、かつ、文語には、勝俣版は、いまでも、使えると思うのですが、、、。ちなみに、ぼくは、ふたつとも使っています。 ちょっと マニアック になるかもしれないのですが、「新簡約英和辞典」 (岩崎民平 編)、「新訂増補 双解英和辞典」 (斎藤 静) および 「熟語本位 英和中辞典 (新増補版)」 (斎藤秀三郎 著、豊田 實 増補) も入手してはどうでしょうか。それらは版が古いので、現代用語は記載されていないのですが、「読む辞典」 として使ってみてはどうでしょうか。ぼくは、この 3冊の 「個性」 を賛嘆しています。「辞典に 『個性』 がある」 と言えば、奇妙に聞こえるかもしれないのですが、古本店に往って、いちど、それらの辞典を拾い読みして下さい。ぼくの言っていることを ご理解いただけるかもしれない。たとえば、「熟語本位 英和中辞典 (新増補版)」 で、重立った前置詞を読んでみて下さい。まとめかたの 「すごさ」 --コンハ゜クト で体系立った記述と、的確な・豊富な例文--に賛嘆するでしょう。「英語は前置詞が勝負だ」 などと謳って実用書と称した ミーハー 本を読まないで、「熟語本位 英和中辞典 (新増補版)」 を読んで下さい。 |
▼ 中級用の辞書 [ 一般の英英辞典 ]
● The Oxford English Dictionary (second edition), OXFORD ● Webster Third New International Dictionary, MERRIAM WEBSTER
● RANDOM HOUSE unabridged Dictionary, RANDOM HOUSE
● The New OXFORD Dictionary of English, OXFORD
● COBUILD on CD-ROM ● The Universal English Dictionary, RKP・TOPPAN
● Random House Webster's Modern Office Dictionary, RANDOM HOUSE |
英英辞典は、以下の出版社系統から、すばらしい辞書が、多数、出版されているので、個人の嗜好にしたがって、どれを使うかを判断して下さい。 ● OXFORD |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
これらの辞典も、英語の専門家か、辞書 マニア でなければ、所蔵しないかもしれないですね。
ぼくは、「The Oxford English Dictionary (second edition)」 と 「The Universal English Dictionary」 を気に入っていますが、常用している訳ではない。「The Universal English Dictionary」 は、いまとなっては、もう、版が古いので、入手できないかもしれないのですが、語源を詳細に記述しています。こういう辞典は、改訂増補して、継承してほしいと思うのですが、、、。
(1) 「ホルト 英和辞典」 (三省堂)。. 「新英英辞典」 の増補改訂版として、「カレッシ゛ 英英辞典」 が出版されましたが、ぼくは、「新英英辞典」 のほうを気に入っています。「カレッシ゛ 英英辞典」 は、日本人の英語学習者向けとしたら、一歩進みすぎたのではないでしょうか。「カレッシ゛ 英英辞典」 を使うのであれば、「OXFORD Advanced Learner's」 か 「ロンク゛マン 現代英英辞典」 のほうを使うでしょう。 欧米で出版されている英英の中辞典は、それぞれ、特徴ある辞典なので、どれを購入するかは、みずからの 「好み」 で判断して下さい--ちなみに、辞書 マニア である ぼくは、英英中辞典も、ほとんど、所蔵していますが、「CHAMBERS 21st Century Dictionary」 を気に入っています。米国系の辞典は 「百科事典」 的ですが、英国系の辞典は 「言語学」 的な特徴を示しているようです。American Heritage や Encarta (や後述する英語版百科辞典) を テレヒ゛ の横に置いておけば、英語の番組を観ていて、気になる語句や事物・事象を調べやすいでしょう。 |
● OXFORD-DUDEN pictorial English Dictionary, OXFORD [「事物」 を知っているが、それに相応する英単語がわからないときには、この辞書が役立つ。]
● Word's Word
● britannica 2001
● The New GROLIER Electronic Encyclopedia, 三修社
● OXFORD Guide to British and American Culture, OXFORD ● OXFORD Dictionary of New Words, OXFORD
● 20th Century Words, John Ayto, OXFORD |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
DUDEN や Word's Word は、ぜひとも、一冊、常備したほうが良いでしょう。 こういう DUDEN とか Word's Word は、ヘ゜ーシ゛ を気ままに めくりながら、ただ観ているだけでも、愉しい。
英語の百科事典も、一冊くらいは常備したほうが良いでしょう。 |
▼ 中級用の辞書 [ 時事領域の辞典 ] ● 最新英語情報辞典 [ 第 2版 ]、堀内克明 (主幹) ほか、小学館 ● 時事英語情報辞典、笹井常三・北畠 霞・山田侑平・引野岡剛司 編、研究社出版
● [ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典、小学館
● 新 コンサイス 時事英語辞典、磯部 薫 編、三省堂 ● (映画・音楽から文学・美術まで) 和英・英和 タイトル 情報辞典、小学館 ● [ アメリカ の新聞・雑誌を読むための ] アメリカ 英語背景辞典、渋谷彰久、小学館 ● アメリカ 日常語辞典、田崎清忠 編、講談社 ● アメリカ の雑誌を読むための辞書、坂下 昇・水上峰雄・高田正純、新潮選書 ● 「タイム」 が読める辞典、信 達郎 編、講談社 ● TIME FORTUNE ヒ゛シ゛ネス 英語表現辞典、信 達郎 編、南雲堂 ● 最新 ニュース 英語 キーワート゛・テ゛ータ、タイムマラソン 編集部 編、アルク ● アメリカ 英語を読む辞典、最所 フミ、研究社出版 ● 現代 アメリカ 語辞典、最所 フミ、日本翻訳家養成 センター ● 現代米語 コーハ゜ス 辞典、坂下 昇、講談社現代新書 678 ● 現代英米情報辞典、飛田茂雄、研究社出版 ● 英米風物資料辞典、井上義昌、開拓社 |
[ 読みかた ] (2006年 3月 1日)
ぼくは、これらの辞典を所蔵しているにもかかわらず、(「[ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典」 を除いて、) ほとんど、使っていない (苦笑)。「[ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典」 は、机の横に置いて重宝しています。[ シ゛ャンル 別 ] という呼称が示しているように、シ゛ャンル ごとに、英単語がまとめられていて、ひとつの単語を和英辞典のように調べるのではなくて--この辞典には、50音順和英総索引があるので、そういう使いかたもできますが--、或る領域 (シ゛ャンル) の重立った概念 (英単語) を まとめて知るときに役立ちます。欧米で出版されている辞典では、(前述した) RANDOM HOUSE Word Menu と似た構成ですが、「[ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典」 は、例文を豊富に記載しています。RANDOM HOUSE Word Menu は、単語と定義を記述していますが、例文は記載されていない--ただし、収録単語数では、RANDOM HOUSE Word Menu のほうが多い。 衆議院選挙が、昨年、実施されましたので、[ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典」 で、選挙を調べたら、21ヘ゜ーシ゛ に及んで (305ヘ゜ーシ゛ - 326ヘ゜ーシ゛)、選挙についての用語 (和英)・例文を記載しています。たとえば、「選挙区」 に関して、日本の政治家が 「選挙区」 と言うときには、たいがい、「選挙民」 を意味していて、constituent あるいは electrate であって、(地理的な意味しかない) constituncy あるいは electoral zone [ district ] ではないことを注書きしているので、英文を作成する際、助かりますね。「重複立候補」 も英訳しにくいですが、以下の英文を示しています。
double candidacy in a House of Representatives election; run from a sigle-seat constituency 「タレント 候補」 も、芸能人であれば entertainer-turned candidate を使い、有名人であれば celebrity candidate を使うことも解説してあって、以下の例文を示しています。
The party has recruited well-known names from the entertainment, sports and academic worlds 「みそぎ」 は対応する英訳語がないので、以下のように説明しています。
He won voters' approval by winning the election of the House of Representatives (though
「みごとな」 訳ですね。 be 「absolved (of wrongdoing) [ "purified" ] by winning reelection この訳は、[ シ゛ャンル 別 ] トレント゛ 日米表現辞典」 に比べて、「直訳的」 ですが--そのために、引用符 (") を使っているのですが-- 「みごとな」 訳だと思います。(選挙の) 「みそぎ」 について、欧米人と話すなら、ぼくなら、まず、意図的に、フ゜ロク゛レッシフ゛ 版の訳を使って、"purified" に対して、欧米人の rebuttal を誘って、debate するでしょうね--わざと debate を誘う理由は、ぼくの英語 (logic) が、どこまで通じるかを試すためですが (笑)。
さて、最後に、ぼくが机の横に常備している辞典を一覧して (電子辞書を除いて) まとめておきましょう。
● 「ホルト 英和辞典」 (三省堂)。 |
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