2001年11月15日 作成 | 月次収支表の作りかた | >> 目次 (作成日順) |
2007年 1月16日 補遺 |
TH さん、きょうは、月次収支表の作りかたについて、お話しましょう。
月間の収支は、以下の 2つの収支表を使って管理します。 以下に、僕が実際に使っている小遣い帳と月次収支表を記載しておきますので、参考にしてください。 |
▼ こづかい帳 | |||||||
期間 2001/11 | \40,000 | ||||||
日 | 食費 | 趣味娯楽 | 嗜好品 | 交際費 | 合計 | 日当 (+) | 残高 |
1 | 0 | 40,000 | |||||
2 | 680 | 360 | 1,040 | 38,960 | |||
3 | 0 | 38,960 | |||||
4 | 0 | 38,960 | |||||
5 | 600 | 600 | 38,360 | ||||
6 | 0 | 38,360 | |||||
7 | 280 | 280 | 38,080 | ||||
日 | 食費 | 趣味娯楽 | 嗜好品 | 交際費 | 合計 | 日当 (+) | 残高 |
8 | 380 | 1,830 | 2,210 | 35,870 | |||
9 | 360 | 3,000 | 3,360 | 32,510 | |||
以下、省略。 |
ヘッダー に記述してある項目は、僕の管理対象ですから、TH さんは自らの管理対象を記述してください。 40,000円という小遣いが多いのか少ないのかという点について (僕は他の人々の小遣いがいくらなのかを訊いたことがないので)わからないのですが、小遣いのなかに、食費や交際費や嗜好品 (たばこ代) をふくんでいるので、月々、3,000円ほど余ったり足らなかったりして、だいたい、収まる金額のようです。 食事代 (昼食代) は clients が払ってくれることが多いし、あるいは、clients の社員食堂で食べるので、(特別割引の) 「(10食ほど綴りになった)食券」 を買っているので、食事代を費やすことが、ほとんど、ない。その食券を買う日には、食事代が 4,650円 (10食一括の チケット の購入代金) になる日がある。 嗜好品は、コーヒー 代とたばこ代が、ほとんどを占めています。たばこは 4 カートンを一括購入するので、たばこを購入する日には、11,200円が記帳されます。 交際費は、(早稲田大学 エクステンションセンター の講座が終わってから、いつも、出席している人々と飲むので) 飲み代に費やすことが多い (だいたい、一回につき、2,000円から 3,000円程度です)。 日当は、(首都圏以外に) 出張したとき、一日につき、5,000円の手当がでるので、僕にとっては入金になります。 なお、書籍代は--僕は、書籍代を 「べらぼうに」 使っていますが--小遣いのなかから払うのではなくて、[ 人生を豊かに送るための投資の一環として ] 次に述べる月次収支表のなかで扱っています。 |
▼ 月次収支 | |||||
対象年月 2001/11 | |||||
1. 当月臨時収支決済 (1) 臨時収入 (例えば、年末調整などの還付金があれば、記述する。) (2) 臨時支出 | |||||
クレジット・カード | こづかい | 身だしなみ | 日用雑貨 | 医療費 | 教育費 |
\---,000 | \40,000 | \---,000 | \---,000 | \---,000 | \---,000 |
書籍・趣味 | 交際費 | 住宅保全 | 旅行・外食 | その他 | 合計金額 |
\---,000 | \---,000 | \---,000 | \---,000 | \---,000 | \---,000 |
2. 月次収支決算 | |||||
貸 | 借 | ||||
給与所得 | 給与控除 | ||||
基本給 役職手当 住宅手当 通勤手当 家族手当 | \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 | 健康保険 厚生年金 所得税 住民税 |
\---,000 \---,000 \---,000 \---,000 | ||
銀行口座引落 | |||||
電気料金 ガス料金 水道料金 電話料金 NHK 新聞代 生命保険 学資積立 住宅ローン マンション管理費 マンション賃借代 |
\---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 \---,000 | ||||
生活費 | |||||
生活費 教育費 |
\---,000 \---,000 | ||||
臨時収入 | \---,000 | 臨時支出 | \---,000 | ||
収入合計 | \---,000 | 支出合計 | \---,000 | ||
純利益 | \---,000 | 純損失 | \---,000 |
以上の項目は、僕の管理項目ですから、TH さんは自らの管理項目を記述してください。 クレジット・カード を使った内訳は、旅行代や書籍代や飲食代などをふくんでいるので、厳密に管理するのなら、クレジット・カード の使途の内訳を、それぞれの管理項目に振り替えるのが正しいのでしょうが、そうやるのがめんどくさいので、僕は クレジット・カード の使用合計だけを管理しています。 「こづかい」 欄は (「小遣い帳」 と連結して) 月初には 40,000円が記述されていますが、月末には、実際に使った小遣いが記述されます (40,000円よりも多くなるときもあれば少なく収まるときもある)。 「身だしなみ」 欄は、衣料品や靴や散髪などの代金です。 「医療費」が管理されている理由は、小生の愚息たち (3人) が風邪をひいたり怪我をしたり歯や耳鼻咽喉の病気を患ったりするので--こどもには、多くの医療代を費やすことになるので--、別途、管理している次第です (ちなみに、米国では、こどもの歯の矯正のために、親は年収の 10%を費やしているそうです)。「教育費」も同様に、愚息たちの費用であって、塾の費用や野球 クラブ の費用など。 「交際費」 は(「小遣い帳」 の交際費とちがって) 家族の交際費であって、冠婚葬祭などの費用です。 「旅行・外食」 も家族の費用です。恒例の 「夏の家族旅行、帰省」 などの費用や、(米国では、週末には家族を連れて外食をしないと妻から離婚を迫られるそうですが--それが本当の話なのかどうかは僕は知らないけれど (笑)--僕も真似をして、「人生の風通し」 を良くするために (ホームページ の 74ページ を参照されたい)、土曜日には、いつも、家族と外食をします。 「生活費」 は、月初に、家内に一定額を渡しているので、月次収支表は(それ以外の) 臨時の収支について管理しています (ただし、「生活費」 の定額も収支表のなかに記載されています)。 なお、「1. 当月臨時収支決済」 の 「(2) 臨時支出」 の合計金額が (欄のなかに赤字で記述してある金額ですが、注意を促すために赤字にしたのであって、収支が 「赤字」 である、という意味ではないので、念のため--笑)、最終的に (月末には)、「2. 月次収支決算」 の 「臨時支出」 欄に転記されます (この数値も赤字になっているのは、収支が 「赤字」 という意味ではないので、念のため--笑)。 月々の収支を管理していれば、(僕は--書籍代を 「べらぼうに」 費やしているので--貧乏なのですが、貧乏は貧乏なりに) 人生を送るなかで金銭のやりくりに汲々としないで落ち着きを感じることになるでしょうね。そして、それこそが収支表を作成する効用なのかもしれない。 次回は、(論理的に考えるための) 「論証表」 の作りかたについてお話しましょう。□ |
[ 補遺 ] (2007年 1月16日)
本 エッセー で記述した 「収支表 (小遣い帳、月次収支)」 を私は いまでも 使い続けています。本 エッセー を綴った 5年前と比べて変わった点といえば、--本文中、「欄のなかに赤字で記述してある金額ですが、注意を促すために赤字にしたのであって、収支が 「赤字」 である、という意味ではない」 と綴っていますが--、ここ数年、収入を稼がない研究に没頭してきたがために、収支が実際に赤字続きになったことでしょうね (笑、そして苦笑)。 2004年の年末から、夕食を作ることが私の役割になったので、食材の買い出しなどの 「食費の管理」 も私が担当しています。家内は、パート 勤め (part-time job) に出ていて、ときには、残業もあるので、家で仕事している私が夕食を作るようになった次第です。以前も、食費は、一定額を家内に渡していたので、「食費の管理」 は当時も簡単だったのですが、いま、日々の献立を作るのが悩ましい、、、掃除と洗濯は家内が担当していますが、食事の用意が これほどに苦慮する労役だとは、以前には、つゆぞ想像できなかった。 愚息 3人 (高校 1年生、中学 2年生、小学 5年生) のうち、上 2人は 「食べ盛り」 の年頃なので、エンゲル 係数が大きくなると思っていたのですが、意外にも、エンゲル 係数は小さい--私の 「食費の管理」 が上手であることにしておきましょう (笑)。 私の小遣いは、40,000円のままです。拙宅とべつに、書斎として--というよりも、書物の置き場と云ったほうが正確な言いかたかも--借りている アパート の賃借料が 100,000円弱で、拙宅の ローン 返済のほかに賃借料を払っているので、家計が窮迫しています。 これらの収支表は、30歳代なかばから作成しているので、20年間くらい継続しています。20年も継続していれば、収支項目の それぞれの 「妥当な」 値が収束してくるようです。収支項目ごとに収束した値を掴んでしまえば、私のように年収が一定していない生活のなかで、やりくり が上手になるようです。貧乏なりに やりくり 算段ができれば、金銭に対して汲々となることはないでしょう。でも、できることなら、やりくり しないほどに、豊富な収入があれば良いのですが (笑)。 |
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佐藤正美の問わず語り |