2002年 5月31日 作成 | 生産管理 (全般) | >> 目次 (作成日順) |
2006年11月16日 更新 |
今回は、生産管理の文献を紹介する。 生産管理の文献に関して、小生 (佐藤正美) は、以下に記載した以外の本を読んでいない。言い訳するのではないが、データベース (データ 解析) を専門とする小生は、数学 (数学基礎論) や論理学や哲学の文献を多く読んでいるが--会計学 (財務会計論) も、大学院で専攻していた成り行き上、或る程度の数を読んではいるが--、生産管理の文献に関しては、以下に記載する以外には、ほとんど読んでいない。 「これを読んだら、あれは読めない」 という限られた読書時間の制約のために、生産管理の本を読むことができない、というふうに言い訳している。以下に記載する文献は、小生の読書の限界を示している、と思って下さい。この領域に関心のある人たちは、以下に記載した文献のなかに紹介されている参考文献を起点にして、もっと多くの文献を読んで下さい。 なお、文中、★を附与してある文献は 「お薦め」 の意味です。 生産管理を理解したいなら、世界的に評価の高い アプリケーション・パッケージ の マニュアル を読んで、搭載されている機能を分析するのがよい、と思う。 |
▼ [ 入門編 ] ● MRP による生産管理、オリヴァ W. ワイト 著、吉谷龍一 訳、日刊工業新聞社 (★) ● 生産管理 (経営工学 ライブラリー 7)、黒田 充・田部 勉・圓川隆夫・中根甚一郎 著、朝倉書店 (★) ● 生産管理 システム、大野勝久・田村隆善・森 健一・中島健一 著、朝倉書店 ● 現代生産管理論 (現代経営学全集 12)、甲斐章人 著、白桃書房 ● 生産 システム 学、岩田一明・沖野教郎・佐田登志夫・橋本文雄・室津義定・大場史憲 著、コロナ 社 |
▼ [ 中級編 ]
● Material Requirements Planning: the New Way of Life in Production and Inventory Management、
● MRP U Unlocking America's Productivity Potential、
● The Executive's Guide to Successful MRP U、
● Production and Inventory Management in the Computer Age、 「中級編」 の文献の中身は、現代の時点から観れば古くなっている点もあるのですが、生産管理の考えかたの故郷とも云うことができる原典なので、生産管理の考えかたを習得するには絶好の文献です。ただ、生産管理を専攻しないのであれば、読まなくてもいいでしょう。記載した理由は、あくまで、「原論」 を習得したい人たちのために配慮したからです。 |
▼ [ 辞典・事典 ] ● 生産管理 ハンドブック、日本生産管理学会 編、日刊工業新聞社 (★) ● 生産管理の事典、圓川隆夫・黒田 充・福田好朗 編集、朝倉書店 (★) ● 生産管理用語辞典、社団法人 日本経営工学会 編、日本規格協会 ● APICS Dictionary、Thomas F. Wallace、American Production and Inventory Control Society, Inc. |
[ 読みかた ] (2006年11月16日)
システム・エンジニア は、事業に役立つ システム を設計するという職業上、コンピュータ 技術のほかに、事業過程・管理過程に関する知識を習得していなければならないでしょう。それらの知識のなかでは、まず、財務管理と生産管理は、是が非でも、習得していなければならないでしょうね。そういう知識を効果的・効率的に習得するには、以下のようにすれば良いでしょう。
(1) まず、入門書を 3冊から 5冊ほど、詳細な中身を覚えようとしないで、とにもかくにも、読破する。 (1) では、生産管理の 「考えかた」 を体得することを第一目的にします。「生産管理の 『考えかた』」 を理解していなければ、生産管理の書物を読んでも、詳細な知識が バラバラ になったまま、下手をすれば、知識の暗記に終わってしまい、実地の システム 作りのなかで応用して適用できないでしょうね。本文の 「入門編」 に記載した書物を、私は、「生産管理」 の通論体系 (生産管理の考えかた) を理解するために読破しました。さらに、私は、「中級編」 に記載した書物を 「丁寧に」 読みました。 (2) では、私は、世界的に高く評価されてきた 「生産管理の パッケージ」 の マニュアル を 「丁寧に」 読んで、サブノート を作成しました。私は、その 「生産管理の パッケージ」 を日本に導入する仕事をしていたので、マニュアル を隅から隅まで精読する機会を得ましたが、もし、マニュアル を精読する機会がないのであれば、本文のなかで記載した 「辞典・事典」--「生産管理 ハンドブック」 と 「生産管理の事典」--を 「丁寧に」 読んで下さい。 生産管理の 「考えかた」 を理解して、マニュアル (あるいは事典) を読んでいれば、実地の システム 作りでは、それらの知識を参照項にして、(そのほかに、「事業の現実を正確に記述する」 技術を習得していれば、) 仕事を確実に進めることができます。 |
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