2002年 8月16日 作成 哲学 (全般) >> 目次 (作成日順)
2007年 2月 1日 更新  


 今回は、以前に紹介した哲学 (全般) の文献を増補する。

 哲学に関して、小生は、ウィトゲンシュタイン 氏の考え方を手本にしているが、他の哲学者の著作も、当然ながら、読んでいる。 1つの思想しか知らないというのは危険である。

 小生が興味を抱いて読んでいる [ 代表的な複数の文献 (書籍あるいは論文) を読んでいる ] 哲学者を紹介する。
 ただし、記載した文献のなかには、いまだ読んでいない--これから読もうと計画して 「ツンドク」 状態になっている--文献もある。



[ 読みかた ] (2007年 2月 1日)

 私は、一般の読者として、哲学書を読んでいるのであって、哲学の思想を専門的に探究しようという狙いをもっていないので、ここに記載した書物は、なんら体系だって集めた訳ではない。私の思考法 (あるいは、気質) にあう哲学者の著作を乱読しているにすぎない。しかも、これらの著作を読んでいるといっても、作者たちは天才だから、かれらの意見を理解するのが、とても難しいので、いくども読み返して、少しずつ噛みしめながら読み進めるしかない。

 パース と ライプニッツ を読んでいて、「『統語論と意味論』 の原型」 に出会った気がする。ただし、学問的に そうであるかどうかは、私にはわからない。というのは、私は、哲学の思想史を丁寧に調べた訳ではないので。ただ、パース と ライプニッツ から学習した点は--そして、クワイン からも--、「技術的な」 観点の比率が高い。「ものの見かた (視点)」 という点では、ヴァレリー から学習した点が多い。「感性」 という点では、シオラン に共感する点が多い--ただし、かれほど、私には繊細な感覚がないが、、、 (かれの繊細な記述が、ときどき、末梢神経の絡まり合った様態ように感じられて、閉口したが、、、でも、私は、かれが示す気質に惹かれている)。アラン には--そして、ゲーテ にも--、「常識の健全な力」 を感じる。シオラン と アラン のあいだで、私は揺れている。シオラン 曰く、

    ひとりの哲学者の遺すもの、それは彼の気質だ、、、。
    生きれば生きるほど彼はますますおのれ自身に立ち帰ることになるだろう。

 





 ▼ [ 中級編 ]

[ パース ]

 ● パース著作集 1 [ 現象学 ]、米盛裕二 編訳、勁草書房

 ● パース著作集 2 [ 記号学 ]、内田種臣 編訳、勁草書房

 ● パース著作集 3 [ 形而上学 ]、遠藤 弘 編訳、勁草書房

 
[ クワイン ]

 ● 現代論理入門 (ことばと論理)、杖下隆英 訳、大修館書店

 ● 真理を追って、伊藤春樹・清塚邦彦 訳、産業図書

 ● 論理的観点から (論理と哲学をめぐる九章)、飯田 隆 訳、勁草書房

 ● 論理学の方法、中村秀吉・大森荘蔵 訳、岩波書店

 
[ シオラン ]

 ● 四つ裂きの刑、金井 裕 訳、叢書・ウニヘ゛ルシタス 法政大学出版局

 ● オマージュ の試み、金井 裕 訳、叢書・ウニヘ゛ルシタス 245 法政大学出版局

 ● 欺瞞の書、金井 裕 訳、叢書・ウニヘ゛ルシタス 483 法政大学出版局

 ● 敗者の祈祷書、金井 裕 訳、叢書・ウニヘ゛ルシタス 506 法政大学出版局

 ● 涙と聖書、金井 裕 訳、紀伊國屋書店

 ● 絶望のきわみで、金井 裕 訳、紀伊國屋書店

 ● 生誕の災厄、出口裕弘 訳、紀伊國屋書店

 ● 思想の黄昏、金井 裕 訳、紀伊國屋書店

 ● 実存の誘惑 (E.M.シオラン選集 3)、篠田知知基 訳、国文社

 
[ ライプニッツ ]

 ● 世界の名著 30 スピノザ ライプニッツ、中央公論社

 ● ライプニッツ 普遍記号学、哲学書房 [ 本邦初訳、以下の論文が収録されている。]

    - 結合法論、山内志朗 訳
    - チルンハウスへの書簡、伊豆蔵好美 訳
    - 普遍的総合と普遍的分析、伊豆蔵好美 訳
    - 第一真理、山内志朗 訳

 
[ アラン、ヴァレリー ]

 ● 世界の名著 66 アラン ヴァレリー、中央公論社

 ● 私の見るところ、 ホ゜ール・ウ゛ァレリー 著、佐藤正彰・寺田 透 訳、筑摩叢書 60

 ● 精神と情熱とに関する81章、アラン 著、小林秀雄 訳、東京創元社叢書 58

 ● 考えるために、アラン 著、仲沢紀雄 訳、小沢書店

 
[ 対話あるいは断章の形式で思考するのなら、以下をお薦めする。]

 ● 世界教養全集 2、平凡社刊 [ 以下が収録されている。]

    - M. モンテーニュ、随想録
    - ラ・ロシュフコー、箴言と省察
    - B. パスカル、パンセ
    - サント・ブーヴ、覚書と随想

 ● 世界の名著 14 アウグスティヌス、中央公論社
   [「告白」、山田 晶 訳 ]

 ● ゲーテ との対話 (上・中・下)、エッカーマン 著、山下 肇 訳、岩波文庫

 


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