2002年 9月 1日 作成 | 道元禅師を読む | >> 目次 (作成日順) |
2007年 2月16日 更新 |
道元禅師の宗教を解説した文献は夥しい数にのぼるので、われわれ シロート が、それらのすべてを読むことは無理であろう。われわれ シロート としては、最低限、この ページ に記載した文献 (★) を読んでおけばよい。
注意:
なお、禅は、文献を多量に読んでも体得することはできない。実際に坐禅するのがよい。 なお、文中、(★) は、「お薦め」 の意味です。
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[ 読みかた ] (2007年 2月16日)
宗教とか哲学という ことば が、どうも、いかがわしい 教えを暗示するようになったのは、どうしてかしら。宗教の本旨は 「覚醒 (のぼせを下げること)」 にあると私は思っています。宗教が いかがわしいと思っている人たちは、たぶん、多くの宗派が 「狂信」 に陥っている様態を観て、そう思っているのかもしれないですね。信者と信者らしきものは、全然、べつの対象ですし、「神」 「仏」 そして祖師の教えは、「聖書」 「仏典」 を直接に読むべきでしょう。 宗教の敵とは何か。けっして懐疑ではない。信仰の敵とは、「狂信」 であり 「軽信」 である。
すべての思想とよばれるものの根源にあるものは、自己肯定と自己否定との格闘である。神や仏を求めるか、
鎌倉仏教が日本史上での唯一の宗教改革力となりえたのは、美的要素から離脱したからである。親鸞、道元、
鎌倉の宗教改革の最大の特徴は、美的要素から離脱するとともに雑修 (ぞうしゆ) を否定したことである。祖師たち
非寛容とは何か。寛容と同様に、それは人間としては完璧に行使しうる能力ではない。祖師たちにとっては、彼ら
楽屋に神仏を祭るということは、決して軽々しい習慣ではない。残骸のための祭壇であるか、あるいは、妄執への 道元禅師の著作を私が夢中で読み始めた頃は、30歳すぎだったと記憶しています。その頃に坐禅を始めました (ここ数年、坐禅を怠けているので、この文を綴るのがうしろめたいのですが、、、)。ただ、私が宗教 (禅) の門を訪ねた動機は、犯した罪を悔い改めるためでもなかったし、亀井勝一郎氏が 「人間教育」 として著された 「新生」 を模索したような転機でもなかった。寧ろ、当時の私は、日本のなかに RDB を導入して、流行作家のような 「売れっ子」 で忙しい状態でした。ただ、その降盛のさなかで、なにかしら、悲哀を感じていたのは事実ですが、、、。どうして、降盛のさなかに、悲哀を感じていたのか、そして、その悲哀が、どういう類の情感なのかを巧みに語る技術は、今の私にはないので、ここでは綴らないことにします。 道元禅師の著作を読んで、私のなかで感応する点があったのでしょうね。それ以後、私は、ここに記載した書物を買いあつめて読み込んできました。道元禅師の著作を どうして読んでいるのかと問われても、私には、確固たる返事はできないし、「信じるほかに べつの仔細なし」 としか言いようがない。 |
▼ [ 入門編 ] [ 道元禅師の著作 ] ● 現代訳 正法眼蔵、禅文化学院、誠信書房 [ 正法眼蔵の抜粋抄訳 ] ● 修訂 道元の言葉、大久保道舟 編、誠信書房(★) [ 道元禅師の著作集からの抜粋抄訳 ] ● 道元、角家文雄 編著、学文社 |
▼ [ 中級編 ] [ 道元禅師の著作 ] ● 道元禅師全集 (全)、大久保道舟 編、春秋社 ● 道元禅師全集 (上・下)、大久保道舟 編、筑摩書房(★) ● 古本校定 正法眼蔵 (全)、大久保道舟 編、筑摩書房 ● 本山版縮刷 正法眼蔵 (全)、正法眼蔵刊行会 編、鴻盟社(★) ● 道元禅師四宝集、西嶋和夫 監修、金沢文庫(★) [ 普勧坐禅儀、宝慶記、学道用心集、真字正法眼蔵の収録 ] ● 永平元禅師清規、曹洞宗宗務庁(★) ● 永平開山道元禅師行状建撕記、河村孝道 編著、大修館書店 ● 五写本影印 正法眼蔵随聞記、東 隆真 編著、圭文社 ● 道元禅師真蹟集 (七百五十回大遠忌記念)、大修館書店 ● 全巻現代訳 正法眼蔵 (上・下)、高橋賢陳 訳、理想社(★) ● 全訳 正法眼蔵 (全 4巻)、中村宗一、誠信書房(★) [ 第 4巻目は、正法眼蔵用語辞典である。] ● 正法眼蔵 (全 4巻)、水野弥穂子 校注、岩波文庫(★) ● 澤木興道 筆録集 正法眼蔵 現成公案解釈、弟子丸泰仙 著、誠信書房 ● 澤木興道 筆録集 正法眼蔵 摩訶般若波羅蜜解釈、弟子丸泰仙 著、誠信書房 ● 光明蔵三昧講話、酒井得元、大法輪閣 ● 道元禅師のお袈裟 (正法眼蔵 袈裟功徳を読み解く)、水野弥穂子、柏樹社(★) ● 正法眼蔵随聞記、大久保道舟 校註、山喜房佛書林(★) ● 正法眼蔵随聞記、山崎正一 校註現代語訳、講談社学術文庫 ● 正法眼蔵随聞記、水野弥穂子 訳、筑摩叢書 5 ● 現代語訳 永平広録、横井雄峯 訳註、山喜房佛書林(★) ● 道元禅師清規、大久保道舟 訳註、岩波文庫(★) ● 永平大清規通解、安藤文英 著、伊藤俊光 補遺、鴻盟社 ● 典座教訓 赴粥飯法、中村璋八・石川力山・中村信幸 訳註、講談社学術文庫(★) ● 典座教訓 赴粥飯法、平野雅章 訳、徳間書店 ● 典座教訓新釋、田中俊英 著、国書刊行会 ● 道元禅師の 「典座教訓」 を読む、秋月龍a、大法輪閣 ● 道元禅師語録、大久保道舟 訳註、岩波文庫(★) [ 普勧坐禅儀、学道用心集、永平元禅師語録、傘松道詠の収録 ] ● 普勧坐禅儀講話、秦 慧玉 著、曹洞宗宗務庁 ● 道元禅師語録、鏡島元隆 訳註、講談社学術文庫 ● 道元禅師和歌集新釈、大場南北 著、仏教書林中山書房 ● 宝慶記 (大東名著選 16)、池田魯参、大東出版社 ● 京都周辺における道元禅師 (前半生とその宗門)、守屋 茂 著、同朋舎出版 ● 比叡山 横川 解脱谷 道元禅師得度旧跡顕彰史談、笛岡自照 著、[ 非売品 ]
弊社の ホームページ を お読みいただいた読者 (「ashlin」 さん) から、以下の書物をご推薦いただきました。 現代語訳 正法眼蔵 (全 12巻)、西嶋和夫 |
▼ [ 辞典 ] ● 道元小事典、東 隆真、春秋社(★) ● 道元辞典、菅沼 晃 編、東京堂出版(★) |
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