2003年 4月16日 | 対照表と 「分布図」 | >> 目次 (作成日順) |
● QUESTION | 「分布図」 を記述するには、どうすればよいか。 | |
▼ ANSWER | 対照表を使えばよい。 | |
2008年 5月 1日 補遺 |
対照表 (combination-table、truth-table) は、データ の間に成立する バリデーション・ルール を記述することができるので、「分布図」 を記述することもできる。
[ 注意 ] 以下の事象を考えてみる。
(1) 従業員に対する人事考課 (役職手当) は 「役職」 と 「等級」 を判断としている。 データ 構造は以下の構造である。
従業員 {従業員番号、従業員名称、・・・} [ R ]
以上のような構造であれば、「役職と等級の構成比率」 は 「役職. 等級. 対照表」 を使えば記述できる。 |
役職 | 等級 | 比率 |
A | 1 | 20% |
B | 2 | 60% |
C | 3 | 20% |
とすれば、「役職. 等級. 対照表」 を以下のような構造にすれば、「一撃必殺の I/O」 (アルゴリズム の I/O 化) を使って高 パフォーマンス と高生産性を実現できる。
役職. 等級. 対照表 {役職 コード (R)、等級 コード (R)、比率} [ 対照表 ]
しかし、もし、(「相対評価」 を止めて) 「A1」 と 「B2」 の垣根を外して、「A1 と B2 の合計」 が全体のなかで、ほぼ 40%くらいになればよい、という制度になれば、上述の対照表を使うことができない。 |
[ 補遺 ] (2008年 5月 1日)
対照表は、(TM の文法に従って作成される) 構成表です。したがって、「(導出的な) L-真」 を示します。いっぽうで、構成された対照表が、「(事実的な) F-真」 を示すかどうかを験証しなければならない。対照表が 「F-真」 を示すのは、以下のときに (そして、そのときに) 限ります。
(1) 性質として、日付 (事態の発生日) が帰属する。 「F-真」 の対照表は、データベース 上、「事実」 として実装しますが、「L-真」 の対照表は、(「事実」 に対して) 制約・束縛として作用するので、データベース 上に実装される データ ではないとするのが妥当です。言い換えれば、「L-真」 の対照表は、プログラム のなかで アルゴリズム として記述するか、あるいは、(データベース を管理する) Data Dictionary のなかに定義するのが正当です。 ただ、データベース を active に管理できる Data Dictionary がないので、私は、「L-真」 の対照表も データベース 上に実装しています。「L-真」 の対照表を データベース 上に実装すれば、「L-真」 を検証するための アルゴリズム はいらないので、プログラム が コンパクト (「見通し」 が良い状態) になります──プログラム は リレーショナル 演算 (select、join)・集合論演算を基本形にして、判断 if を排除した単純な構成になります。その典型的な例の一つが 本 エッセー で示した 「分布図」 でしょうね。 |
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