2003年 7月16日 | 論理 I/O 回数の試算 | >> 目次 (作成日順) |
更新 (追加、削除、変更) を前提にして、「驚異的な」 パフォーマンス を実現するための 「CREATE INDEX」 の限界数が前回述べた制限数である。その制限数の枠内であれば、テーブル に対して更新が多くても、(「INDEX-only」 を使った) 「驚異的な」 パフォーマンス を実現することができる。 データ 1件に対する I/O 回数は以下の計算式を参考にされたい。 |
I/O | 回数 | |
READ | 2 | |
UPDATE | ADD | 1 + N |
CHANGE | 3 (+ N) | |
DELETE | 2 + N |
上述の I/O 回数の内訳に関する詳細な説明は割愛するが、たとえば、5つの 「CREATE INDEX」 が定義されている データ を ADD すれば 6 回の論理 I/O が起こるし、DELETE すれば、7 回の論理 I/O が起こるということを理解すればよい。ここで注目したい点は、更新 (UPDATE) では、ADD の論理 I/O 回数が一番に少ない、という点である。
つまり、論理 I/O を削減するには、(CHANGE と DELETE を使わないで) ADD を使えばよい、ということである。 ちなみに、プログラム が出した更新の論理 I/O 回数を、RDB のなかでは、少ない物理 I/O 回数 (EXCP) にするために 「パイプライン 機能 (pipeline)」 が搭載されていることがある。たとえば、100 回の論理 I/O 回数をまとめて 1 回の物理 I/O 回数にする機能である。ただし、パイプライン 機能は READ に対しては適用されない。 次回は、パイプライン 機能について説明する。 |
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