TH さん、きょうは、「文を綴るための辞典 (時事用語 英和・和英)」 について考えてみましょう。
英語の時事用語辞典を、ぼくは、いくつも所蔵しているのですが、てもとに置いて、つねに、参照するには、以下の辞典を使うことが多い。
(1) ジャンル 別 トレンド 日米表現辞典 (第 3版)、小学館
(2) 最新 ビジネス 英語 スーパー 辞典 (英和・和英)、アルク
(3) 英字新聞の デスク がまとめた 日英時事用語辞典、語研
(4) ニュース 英語から インターネット文献まで読みこなす 英和・和英 便利辞典、明日香出版社
時事英語に関する大辞典も、いくつか所蔵しているのですが、よほどのことがないかぎり、大辞典を参照することはなかったようです。時事英語に関しては、思いの外、ウェブ が役立ちます。たとえば、フットボール (soccer) に関して、「鹿島 アントラーズ 対 新潟」 の試合を、英文日記に綴るとしましょう。鹿島 アントラーズ は、Antlers であることを知っていますが──私は アントラーズ の大 ファン なので、当然ながら、知っていますが──、新潟の呼称を知らない。
小学館の トレンド 辞典には、スポーツ の ジャンル のなかで、soccer は、単独の節として扱われていて、J リーグ の チーム 名一覧表も記載されています。ただ、その一覧表は、J 1 チーム のみであって、(出版されたあとで、) J 2 から昇格してきた チーム が記載されていない──たとえば、新潟が、そうです。
検索 キーワード として、「新潟 フットボール」 を使って ググってみたら、アルビレックス 新潟の ホームページ (公式 サイト) に アクセス できました。アルビレックス の アルファベット 綴りが、Albrex であることを知りました。
同様に、公官庁名や企業名を、英語で綴るときにも、(時事辞典には、そういう章が設けられていますが、) ウェブ が役立ちます。古い時事用語辞典を愛用していれば、「通産省」 は記載されていても、「経済産業省」 は記述されていないでしょう。英字新聞を、日頃、読んでいれば、政府機関の組織変更があったら、その組織一覧が報道されるので、その一覧表を切り抜いて、時事用語辞典の当該 ページ に挿んでおけばいいでしょうね。
時事用語は、「時事」という呼称が示すように、つど、新たに現れる用語です。
時事辞典が出版されたあとに現れた用語は、当然ながら、辞典には記載されていない。たとえば、「郵政民営化」 を、時事辞典 (和英) で調べてみてください。古い辞典には、記載されていないでしょう。日頃、英字新聞を読んでいれば、「郵政民営化」 の英訳を目にしているでしょうが、改めて、「郵政民営化」 を英訳するとなれば、戸惑うでしょう。「郵政民営化」 も、ウェブ を使えば、英訳を調べることができます (postal service privalization)。
なお、同じ用語を、くり返して、ウェブ に アクセス して調べるのが 厭わしいならば、いったん、調べた用語を、いつも使う 時事辞典の 「索引」 のなかに、追記しておけば、(以後の参照では、) 便利です。