以下の基礎概念を検討しました。
1. 有効在庫 (契約可能在庫ともいう) [ available to promise ]
(1) MPS の数量は、以下のいずれかを使って消し込まれる。
(1)- 1. 「現在の期」 の消費
(1)- 2. 「過去の期」 の消費
[ 計算の やりかた は、「 IT コンサルタント の スキル」 435ページ を参照されたい。]
(2) リードタイム (「手番」 ともいう) には、以下の 2つがある (詳細は、後日、説明する)。
(2)- 1. 発注/購買 リードタイム
(2)- 2. 製造 リードタイム
(2)- 3. ライン 上の自己消費型 サブ 組立品は、リードタイム を ゼロ とする。
(3) ロット・サイズ には、いくつかの やりかた がある (詳細は、後日、説明する)。
2. マスター・スケジュール と 納入 リードタイム
(1) MPS と 納入 リードタイム の関係は、スケジュール として以下のように考える。
(1)- 1. 計画期間の直近のほうは、実際の納入計画用に使う (製造計画)。
(1)- 2. 中期のほうは、資材計画用に使う (調達計画)。
(1)- 3. ずっと先のほうは、能力計画用に使う。
(2) 平均/最長 リードタイム を使って、リードタイム の調整をしていることが多い。
(2)- 1. 「理論的な最短 リードタイム」 を使うのが妥当である。
(2)- 2. リードタイム を長めにすれば、スケジュール の正確性が崩れる。
(2)- 3. リードタイム が揺らぐのなら、再 スケジュール すればいい。
以上の基礎概念を検討しながら、「現代の」 MRP U では--20年前の MRP U ではない-- (われわれが生産管理 システム を作る際に) 、「どういう点を狙いにして、どういう点を注意しなければならないか」 ということを示して、「悪い計画を まじめに実施する」 ような システム 設計をしないように注意しました。この点に関しては、「禁句」 が いくども 飛び出しましたので (笑)、ここでは割愛しますので、tm-net の 「講義録」 を参照してください。
なお、棚卸資産の評価が、「強制評価減」 になったことも注意しました。