「中沢家」 の TMD (TM Diagram) を、前回からひき続いて、推敲しました。
前回の まとめ として、以下の 2点を確認しました。
1. event の読みかた
(1) 後続
(2) 対応性
この 2点を検証しながら、「正常事業循環」 を追跡しました。
ちなみに、前回の宿題になっていた 「event が循環する事態」 は、「対応表」 を使って除去しました。なお、「カード番号」 が、すべての event に関与しているので、event の認知番号になっている 「ストア 指示番号」 は、個体指示子として妥当かどうかという点が焙り出されました。そして、「ストア 指示番号」 は、ユーザ の知らない番号であることが焙り出されました。「ストア 指示番号」 の妥当性・有効性は、resource 群の構成を検証したあとで、再度、検討します。
今回は、resource の読みかたを実演しました。
2. resource の読みかた
(1) event に侵入 (ingression) する。
(2) event を制約する。
resource を検証するためには、まず、対照表の すべてを無視して、(個体指示子を付与された) resource そのものを検証します (resource のみを一覧表示すれば検討しやすい)。
そして、resource のあいだで、家族的類似性のつよい resource どうしに対して--たとえば、集合 A と集合 B として考えて--、以下の 5つの関係を検討します。
(1) A と B は、同じ外延である。
(2) A と B は、いちぶ、まじわる。
(3) A は B をふくんで、ひろがっている。
(4) B は A をふくんで、ひろがっている。
(5) A と B は、べつべつの集合である。
そして、「オッカム の剃刀」 を説明しました。
集合のあいだで、家族的類似性を調べたら、以下の 3つの概念の関係が問われました。
(宿題としました)。
(1) 取引先
(2) メーカー
(3) 客先 (「客先版数」 という概念のなかの客先)
そして、「R { メーカー、型式 } が R { 商品、図面 } に関与する」 という構成が妥当ではないのではないかという点が焙り出されました。この点に関しては、次回、詳細に検討します。(ここまで検討してきて、時間切れとなりました。)
以上の検討の道筋は、tm-net に アップロード されている講義録を参照して下さい。