「中沢家」 の TMD (TM Diagram) を、前回から ひき続いて、推敲しました。
1. 部品構成表
「部品」 entity を使って部品構成表を作る やりかた (3つの やりかた) を、以下の観点から、説明しました。
関係、関数、座標、並び、階数、次数、DFS、BFS、
需要予測、部品共通化、ファミリー 構成、モジュール 構成。
2. 「resource」 の概念整理
(「木 (tree) 構造」 を応用した) 「タブロー (tableau) 法」 を使って、「resource」 のなかの 「区分 コード」 の妥当性を調べる やりかた を実演しました。
商 品
────────────────────────────────────────
図面に関与する 図面に関与しない
────────────────────── ────────────────
指定しない 指定する 工程 処理
────────── ────────── × ×
? メーカー 寸法
× ×
図中の 「×」 は 「閉じている」 ことを示します。
「?」 とされた項目は、{図番指定、外注} でした。これらの概念が曖昧だったので、ユーザ に確認することを宿題としました。
3. 「構造」 の検討
以下の 「構造」 は、妥当でない。
┌─────┐R
| |
└──┬──┘
|
×
|
┌───┴───┐
┌──┴──┐ ┌──┴──┐ ┌─────┐R
| | |社内製作品|>──○──<| 工程順序 |
└─────┘ └─────┘ | └─────┘
┌──┴──┐
| 対照表 |
└──┬──┘
| ┌─────┐
○───┤ 対照表 |
| └─────┘
┌──┴──┐
| 対照表 |
└──┬──┘
|
|
┌─────┐R | ┌─────┐R
| 作 業 ├|─○─○<| 処 理 |
└─────┘ └─────┘
というのは、「作業」 entity のなかの 1つの メンバー のみが 「処理」 entity に対応することが確認されたから。たとえば、以下の 2つの集合を考えてみましょう。
作業 { a1, a2, a3 }.
処理 { b1, b2 }.
したがって、(a1)、(a2)、(a3, b1, b2) という対応 (射) になります。この対応関係を示すために、「(リレーションシップ の) ゼロ の cardinality」 を使ったと想像されますが、2つの entity 間の 「1-対-複数 (ただし、ゼロの cardinality 付き)」 は、この対応関係を示しません。この例でいえば、a3 は 「定数」 です。
書き直しを宿題としました。
以上の検討の道筋は、tm-net に アップロード されている講義録を参照して下さい。