「中沢家」 の TMD (TM Diagram) を、前回から ひき続いて、推敲しました。
1. 論理的意味論
(1) ロジック
(1)-1 数学の論理的分析
(1)-2 論理の数学的扱い
(2) 一般手続きの定立
(2)-1 解析 (S ⇒ E1 ⇒ ... ⇒ En)
(2)-2 構成 (関係文法)
(3) 「真」 とされる集合 (entity)、「F-真」の項、「L-真」の項
(3)-1 「真」 とされる集合を定立する (「F-真」の項であるとは限らない)。
(3)-2 [ 生成規則の適用 ] 「L-真」の項を構成する。
(構文論で モデル を作成する。)
(3)-3 [ 指示規則の適用 ] 「L-真」の項に対して、「F-真」 を問う。
(意味論で モデル を推敲する。)
[ TM では、最終構成項の 「真」 を問うのが、意味論的推敲の コツ である。]
2. 「構造」 の検討
┌─────────────────┐ ┌─────────────────┐
│ 対照表(1) │ │ 対照表(2) │
├────────┬────────┤ ├────────┬────────┤
│群番号(R) │ │ │群番号(R) │ │
│棚番号(R) │ │>─○─<│図面番号(R) │ │
│列番号(R) │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │
└────────┴────────┘ │ └────────┴────────┘
│
│
┌────────┴────────┐
│ 対照表(3) │
├────────┬────────┤
│群番号(R) │ │
│棚番号(R) │ │
│列番号(R) │ │
│図面番号(R) │ │
│ │ │
└────────┴────────┘
(1) 群番号の付値 (valued) は、「一意」 である。
(2) 対照表 (1) および対照表 (2) は、それぞれ、「群」 を前提にして構成されている。
(3) 構文論上、対照表 (2) は、対照表 (3) の部分式である。
(4) 意味論上、対照表 (2) は、「仕掛度」 を示し、対照表 (3) は、「移動票」 を示す。
(5) 「群」 の意味が 「多義」 になっているのではないか、、、。
(再検討を 「土勉会」 の宿題としました。)
3. 推敲のしかた
以前 (2007年 5月28日)、推敲のしかた として、以下の 3点を まとめました。
今回、再度、確認しました。
(1) 2つの集合 (A と B) のあいだの関係 (とくに、「resource」 のあいだの関係)
(1)-1 A と B は、べつべつの集合である。
(1)-2 A と B は、いちぶ まじわる。
(1)-3 A は B を包摂する。
(1)-4 B は A を包摂する。
(1)-5 同じ外延である。
(2) 「p ⇒ q」 (とくに、「event」 のあいだの関係)
(2)-1 逆 (q ⇒ p)
(2)-2 裏 (¬p ⇒ ¬q)
(2)-3 対偶 (¬q ⇒ ¬p)
(3) 真理値表 (2つの事態の成立・不成立、とくに 対照表の構成)
(p ∧ q) ∨ (¬p ∧ q) ∨ (p ∧ ¬q) ∨ (¬p ∧ ¬q).
以上の検討の道筋は、tm-net に アップロード されている講義録を参照して下さい。