「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2007年11月30日 / 

 

 「モデ家」 の TMD (土勉会での正式名称は、「Project F」) の推敲を始めました。

 今回から、私 (佐藤正美) が推敲を進めるのではなくて、──私が推敲の ヒント を示しますので──皆さんが推敲するようにします。そして、皆さんが、推敲の コツ を体得するようにしたいと思っています。

 
 ● 分析対象の 「範囲 (domain, universe)」

  分析対象となる 「範囲 (domain, universe)」 を確認しました (「外国版」 に限る)。

 
 ● entity の一覧表示

  TMD に記述されている entity を白板に抜き書きしました。

   (1) event は 4 つ。

   (2) resource は 17 つ。

 
 ● event の相関関係


            ┌─────────────────┐                           
   ┌───────┐│ ┌─────┐ ┌─────┐ │ ┌─────┐             
   │       ││ │     │ │     │ │ │     |            
   │ 外国版契約 ├┤ │ 受 注 │ │ 納 品 │ │ │ 請 求 │            
   │       ││ │     │ │     │ │ │     |            
   └───┬───┘│ └─────┘ └─────┘ │ └──┬──┘             
       │    └─────────────────┘    │                 
             └───────────────────────────┘                  

 
 ● resource の相関関係

  resource のなかで、「家族的類似性」 の強い群は、以下の 3つです。

   (1) 月号、書名、雑誌、雑誌内部

   (2) 海外版商品、端物、原価種目

   (3) 得意先、入金先、支払受、国

 
 ● TMD に記述されている 「構成」 の特徴点

   (1) 「外国版契約」 entity のなかに、サブセット が多用されている。(参考)

   (2) 白板に まとめた 「event の相関関係」 を観れば、「外国版契約」 が、後続する・
     ほかの event に関与していることが見て取れます。

   (3) しかも、「受注」 entity および 「納品」 entity は、サブセット 構成が少ない。

   (4) とすれば、システム 化の目的として、「外国版契約」 entity の サブセット 構成
     (形式的 サブセットの多用) を軽減すれば、システム 化の 「ききめ」 がでるという
     ことです。

   (5) したがって、「外国版契約」 entity に関与している resoruce 群を、まず、検討します。

 
 ● resoruce の 「家族的類似性」 検討

   (1) 「取引先」 entity は、3つの サブセット (共時的) をもつ。
      (取次、代理店、特販)

   (2) 「入金先」 entity は、2つの サブセット (共時的) をもつ。

   (3) 「取引先」 entity、「入金先」 enity および 「支払受」 entity は、以下の関係にある。

    (3)-1 「取引先」 entity と 「入金先」 entity は、いちぶ、まじわる。

    (3)-2 「入金先」 entity と 「支払受」 entity は、いちぶ、まじわる。

 
 ● 「外延 (セット)」 と 「概念 f (x)」

   (1) 「取引先」、「支払先」 および 「支払受」 は、それぞれ、事業過程・管理過程のなか
     で、「関係・役割」──「集合的性質」──を示すように、個体指示子を付与されている。
     [ P1 (x), P2 (x) および P3 (x) ].

   (2) それぞれの性質・役割 (P1, P2 および P3) を除去して、「すっぴんの」 個体に還元
     して考える。

   (3) 「すっぴんの」 個体に対して、「取次 (委託)」・「支払」 の観点に立って、改めて
     再体系化する (コード 化を考える)。 [ この再体系化を 「宿題」 にしました。]

 
(参考) サブセット は、以下の観点から分析されます。

 (1) 共時的 (synchronique)

 (2) 通時的 (diachronique)

  (2)-1. そのもの-の 「性質の推移」

  (2)-2. ほかのもの (後続)-の 「性質の混入」

 
 以上の検討の道筋は、tm-net に アップロード されている講義録を参照して下さい。

 

ページのトップ
 
  このウインドウを閉じる