本年最初の 「TM の会」 です。「TM の会」 は、3年以上、継続してきました。本年の 「会の狙い」 は、(私が TMD を直接に添削するのではなくて、私は 「TMD の見かた、添削のしかた」 の ヒント を出しますから、)会員たちが、みずから、TMD を添削できるようにすることです。
今回は、前回の 「宿題」 になっていた 「取引先と得意先」 の構成を レビュー しました。
TMD の 「どこを、どういうふうに観るか」 という具体的な例は、tm-net に アップロード されている TMD を参考にして下さい。
レビュー のあとで、以下の 2点 (「意味」 に関する 2点) を説明しました。
● 「指示関係」、「意義」 および 「意味」
TM では、「意味」 を以下のように考えています。
指示関係(F-真)
┌─────────────────────┐
↓ ↓
現実的事態 語彙 ←──────→ 文 (構成)
↑ 文法(L-真) ↑
意義 意味
↑
合意
すなわち、「(ことばの) 意味」 は、「ことばの使いかた」 で示される、と。
「集合論」 では、内包 f (x) を 「意味」 としていますが、(「論理的意味論」 に属する) TM は、単語そのものを 「意義」 として、単語 (語彙) を使って構成された文のなかで 「意味」 が示されるとしています。
この点に関して、拙著 「論考」 の 141ページ・173ページ を参照して下さい。
● 「概念 f (x)」 と 「構成 f (x, y)」
そして、TMD を読むときには、「箱 (entity) ではなくて、線 (relationship) を観る」 ことが 「『意味』 を理解する」 ための コツ であることを注意しました。「概念」 そのものを検討するのではなくて、「『構成』 (文脈) のなかで 『意味』 を理解する」 ことを注意しました。
さて、次回は、モデ さんの希望により、「商品」 の構成を検討します。