「モデ 家の TMD」 のなかで、いよいよ、「event」 の検証に入りました。
ただ、「モデ 家の TMD」 は、今回、再編成されていて、前回と違う 「構成」 になっていたので、まず、(再編成された TMD を) どうやって読むかを説明しました。
● TMD の読みかた
(1) 「resource (subject)」 が 「同型」 になっている。
すなわち、「書籍」 「用品」 および 「雑誌」 が、ほぼ、「同型」 になっている。
(2) 「resource (subject)」 のなかから、どれか一つを選んで、「event」 との関与を検討する。
今回は、「書籍」 を選んで、「書籍」 と 「契約」 との関係を検証しました。
「他社」 が 「契約 HDR」 で、「自社」 が 「契約 DTL」 という MAND 構成です。
板書を参照してください (木山靖史 氏 撮影)。
(3) 「event」 の構成──すなわち、「モデ 家」 の事業過程・管理過程の正常事業循環──
を確認しました。「event」 は、以下の構成になっています。
(3)-1 「契約 MAND」 → 「請求」
(3)-2 「resource他社制作」 → 「受注」 → 「納品」
板書を参照してください (高野義裕 氏 撮影)。
● 区分 コード と フラグ (flag)
以上の検討のなかで、「書籍」 の サブセットを作る前提になっている 「区分 コード (『印税支払い』、および 『単品扱い』) 」 が、「区分 コード」 としての性質ではなくて、単なる 「フラグ (flag)」 ではないか、という点を指摘しました。「フラグ (flag)」 は、個体の性質ではないので、「みなし概念」 として扱ってください──というか、そもそも、これらの 「フラグ (flag)」 は、「構成」 のなかで、どれかの entity (あるいは、複数・多数の entities) の性質を前提にすれば導かれると推測されます。「フラグ (flag)」 は、モデル のなかに置かないのが基本原則です。
なお、「『区分 コード』 と 『フラグ (flag)』 のちがい [ 定義の ちがい ] を明らかにする」 ことを会員たちの宿題にしました。
以上の検討のなかで──会員たちは、実演を観ていて──、モデル を検証するときには、「箱 (entity) そのもの-の検討よりも、線 (関係) の検討のほうが大切である」 ことを理解してもらえたでしょう。