「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2008年10月28日 / 

 

 「モデ 家の TMD」 の 「event (契約と受注)」 を検討しました。

 
 ● VE (みなし entity) の読みかた

  「契約」 から派生している VE を いかに読む (see) かを実演しました。
  「読む (see)」 というのは、「解釈 (interpretation)」 のこと。

  VE を読む前に、「実際入金」 の計算法に関連して、「同じ」 集合を使って 「違う」 構造を
  3 つ構成して、「意味」 の違いを確認しました。 → 板書写真 (1)

  VE の読みかたとして、(もし、VE が いくつも派生しているのであれば、) VE に対して
  「概念的 スーパーセット」 (クラス) を構成して、VE のあいだの関係を確認することを
  実演しました。 → 板書写真 (2)板書写真 (3)

  なお、板書の写真は、実 データ が読めないように意図的に ぼかしてありますが、@ から
  C まで付番された クラス が、それぞれ、「意味」 であることを示しています。
  (「TMの会」 の会員は、tm-net で詳細な TMD を観てください。)

  @ + C は 「総計」 を示して、A は、その演算の 「根拠」 を示して、B は他の システム
  に送信する データ を示しています。

 

 ● f (x) として、「性質」 と 「クラス」

  数学基礎論の入門書では、関数 f (x) を述語論理との翻訳のなかで、「性質」 として説明
  することが多いのですが、f (x) の使用法として、数学者たちは、(「性質」 という面倒な
  概念よりも、) 「クラス」 という概念を使うようです。すなわち、クワイン 氏曰く、(参考)

    しかし、性質の概念、あるいは、そのうまい代用品は、科学、とくに数学の理論での
    技術的な目的のためにも必要である。そうして、こういう文脈では、クラス が、うまい
    代用品として採用されている。なぜなら、こういう文脈では外延が同じものの区別は
    必要がないからである。数学における クラス の使用の一例は、「定義」 の項目の
    数の定義に見られる。科学のためには、クラス はよろしく、性質はおことわりなの
    である。

  → 板書写真 (4)

 

 ● 「event-対-resource」 の関係

  「event (受注)」 を読むときに、「『resource』 が どのように関与しているか を調べる」
  やりかた を実演しました。 → 板書写真 (5)

  ここで、「得意先. 取引先. 対照表」 (L-真) が、(「変換表」 として作用しているのみで
  あって、) 「制約・束縛」 を記述していないことを再確認しました。
  (↑ この点に関しては、次回、再度、検討することにしました。)

 

(参考) 「哲学事典」、W.V. クワイン 著、吉田夏彦・野崎昭弘 訳、白揚社、43 ページ。

 

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