今回から、「モデ 家」 の TMD を資料にして、アトリビュート・リスト の作成法を実演します。
● アトリビュート・リスト の位置付け
「モデル」 は、以下の 2点を実現しなければならない。
(1) 「妥当な」 構造
(2) 「真とされる」 値
「妥当な」 構造を作る手段が TMD で、「真とされる」 値を検証する手段が アトリビュート・リスト です。DA (Data Analyst) は、往々にして、TMD (あるいは、TML) のみに興味を示しますが──というのは、TMD を観れば、「事業を読む」 ことができるので、TMD を作成することは非常に愉しい仕事だから興味を示すますが──、TMD は、「モデル」 の全体のなかで 50%の役割しか占めない。もう 50% を実現するのが アトリビュート・リスト です。
「妥当な」 構造を作る際に前提になっている技術は 「論理法則」 ですが、「真とされる」 値を検証する際に確認すべき点は、取引上の制約・束縛 (約束事) です。そして、制約・束縛 (取引上の約束事) は、当然ながら、すべての事態 (あるいは、ときに、すべての可能的事態) を網羅していなければならない。
→ 板書写真 (1)
● アトリビュート・リスト の作成法
アトリビュート・リスト の作成法を、まず、説明しました。
→ 板書写真 (2)
→ 板書写真 (3)
● アトリビュート・リスト 作成の実演
「モデ 家」 の TMD のなかで、event (case, occasion) に沿って、まず、以下の アトリビュート (データ 項目) に関して、どのように、アトリビュート・リスト (特に、「制約・束縛」) を作ればいいかを実演しました。
(1) 契約日
(2) データ 計上日
(3) 契約期間
わずかこれだけの データ を対象にしても、厳正な cross-check ができることを──どのようにして、cross-check を実施すればいいかを──、実演を観て学習できたと思います。次回までに、私が実演した やりかた で アトリビュート・リスト の作成を続けてください。そして、皆さん (土勉会) が作成した アトリビュート・リスト に対して、どのような点を注意して cross-check を実施すればいいかを私が レビュー しながら説明 (実演) します。
くれぐれも、TMD のみを作成して 「モデル」 だと思わないでください。
● クリスマス・プレゼント の交換会
20:30 から 21:00 まで、参加者が持参した クリスマス・プレゼント (500円くらいまでの値段) を 「あみだ籤」 で交換しました。
「TMの会」 は、現時点で、登録人数が 100名に達して、大きな会となりました。
来年も、皆さんの 「モデル」 学習が、いっそう進むことを祈っています。
では、良い年を お迎えください。