「モデ 家」 の アトリビュート・リスト (「契約」 に関する アトリビュート) を検討しました。
● TMD の読みかた
今回、初めて参加した人たちがいたので、「TMD の読みかた」 の配慮点を まとめました。
(1) 全順序では、「≦」 を つねに問うこと。
(2) 半順序では、どのような 「並べかた」 が使われているか を考えること。
[ たとえば、⊆ など ]。
(3) 関係 R ( ) において、( ) は、入力ということ。
したがって、R ( ) は、「構成」 を示す。
つねに、「文脈」 R ( ) のなかで箱の意味を問うこと。
(4) A の意味を明らかにするには、補集合 (¬A) を考えればいい。
(5) 制約・束縛において、p → q が適用される場合には、対偶 (¬q → ¬p) で考えること。
(6) 制約・束縛の範囲を見極めること。
[ たとえば、∀x ∃y R (x, y). ]
いつも謂うように、TMD を読むときには、つねに以下の点を外さないようにしてください。
箱 (entity) ではなくて、線 (関係) を観ること (!)
→ 板書写真 (1)
● 全順序の験証 [ VE ]
R ( アドバンス 料入金時期, ( 制作発注日, ( 輸出日, ( 請求日 ) ) ) ).
なお、「例外 レポート」 などの feedback に関して、以下の諸点 (組) を つねに意識して
ください。
(1) 標準値 (default)
(2) ± 許容値
(3) feedback
(4) action (対応)
たとえば、「出荷. 輸出」VE と 「請求」VE は、「1-対-複数」 の対応関係があるので、もし、請求日が 2回に割けられるのであれば、最初の請求日と次の請求日のあいだ [ 間隔、interval ] には、なんらかの 「標準値」 が存在するのかどうか。
なお、「梱包」 「カートン・マーク」 および 「シッピング・マーク」 のあいだの制約・束縛は、次回まで調べるとのこと。
「入金口座」 を対象にして、「みなし スーパーセット」 の使いかたを示しました。
→ 板書写真 (2)
● 事業の資源 (resource 系) と取引の形態 (event 系) に ズレが 起こり始めている。
「出荷」VE ・「請求」VE ・「入金」VE などの手続きにおいて、「フィルム・データ」 を対象とした 「貸し出し」・「発送」と、「書名」 の 「出荷」 は、「同型」 であることが 「構成」 から読み取れる。
そして、ここ数年、「書名」 の 「出荷」 は、「データ」 の 「発送」 のほうに移転していている、とのこと。すなわち、事業の形態が、「書名」 を制作して出荷する取引形態から 「データ」 を 「発送」 する取引形態に移行している。単純に言い切れば、「紙形式の書物」 を基本とした取引形態から 「コンテンツ」 に移行しはじめている──ただし、あくまで、「書名」 の データ であって、「作品」 としての 「コンテンツ」 ではない点に注意すること。
この取引形態の移行現象は、resource (subject) としての 「書名」 構成の ありかた が、今後も妥当かどうか を問うことになる──言い換えれば、「書名」 の構成を再編成しなければならないかもしれない。
→ 板書写真 (3)