「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2009年 7月31日 / 

 

 「モデ 家」 の アトリビュート・リスト (「契約」 に関する アトリビュート) を検討しました。

 
 ● TMD の読みかた

  今回、初めて参加した人たちがいたので、「TMD の読みかた」 の配慮点を まとめました。

  (1) 全順序では、「≦」 を つねに問うこと。

  (2) 半順序では、どのような 「並べかた」 が使われているか を考えること。
     [ たとえば、⊆ など ]。

  (3) 関係 R ( ) において、( ) は、入力ということ。
     したがって、R ( ) は、「構成」 を示す。
     つねに、「文脈」 R ( ) のなかで箱の意味を問うこと。

  (4) A の意味を明らかにするには、補集合 (¬A) を考えればいい。

  (5) 制約・束縛において、p → q が適用される場合には、対偶 (¬q → ¬p) で考えること。

  (6) 制約・束縛の範囲を見極めること。
     [ たとえば、∀x ∃y R (x, y). ]

  いつも謂うように、TMD を読むときには、つねに以下の点を外さないようにしてください。

    箱 (entity) ではなくて、線 (関係) を観ること (!)

 → 板書写真 (1)

 
 ● 全順序の験証 [ VE ]

   R ( アドバンス 料入金時期, ( 制作発注日, ( 輸出日, ( 請求日 ) ) ) ).

   なお、「例外 レポート」 などの feedback に関して、以下の諸点 (組) を つねに意識して
ください。

   (1) 標準値 (default)

   (2) ± 許容値

   (3) feedback

   (4) action (対応)

   たとえば、「出荷. 輸出」VE と 「請求」VE は、「1-対-複数」 の対応関係があるので、もし、請求日が 2回に割けられるのであれば、最初の請求日と次の請求日のあいだ [ 間隔、interval ] には、なんらかの 「標準値」 が存在するのかどうか。

 なお、「梱包」 「カートン・マーク」 および 「シッピング・マーク」 のあいだの制約・束縛は、次回まで調べるとのこと。

 「入金口座」 を対象にして、「みなし スーパーセット」 の使いかたを示しました。

 → 板書写真 (2)

 
 ● 事業の資源 (resource 系) と取引の形態 (event 系) に ズレが 起こり始めている。

 「出荷」VE ・「請求」VE ・「入金」VE などの手続きにおいて、「フィルム・データ」 を対象とした 「貸し出し」・「発送」と、「書名」 の 「出荷」 は、「同型」 であることが 「構成」 から読み取れる。

 そして、ここ数年、「書名」 の 「出荷」 は、「データ」 の 「発送」 のほうに移転していている、とのこと。すなわち、事業の形態が、「書名」 を制作して出荷する取引形態から 「データ」 を 「発送」 する取引形態に移行している。単純に言い切れば、「紙形式の書物」 を基本とした取引形態から 「コンテンツ」 に移行しはじめている──ただし、あくまで、「書名」 の データ であって、「作品」 としての 「コンテンツ」 ではない点に注意すること。

 この取引形態の移行現象は、resource (subject) としての 「書名」 構成の ありかた が、今後も妥当かどうか を問うことになる──言い換えれば、「書名」 の構成を再編成しなければならないかもしれない。

 → 板書写真 (3)

 

 

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