「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2009年 8月28日 / 

 

 「モデ 家」 の アトリビュート・リスト (「契約」 に関する アトリビュート) を検討しました。

 
 ● 「サンプル 着」 [ VE ] と 「サンプル 在庫」 [ VE ]

 「サンプル 着」 と 「サンプル 在庫」 は、「全順序」 で構成されます。
 したがって、「線形順序」 を構成している項──「日付」 や 「数量」 など──に対して、以下の関係を確認します。

 (1) < (小さい)

 (2) = (等しい)

 (3) > (大きい)

 
 「全順序」 になる項に対しては、以上の関係を つねに問う (確認する) ようにしてください。

 

 ● 「サンプル 在庫」 [ VE ] の サブセット

 「サンプル 在庫」 は、3 階に 「切断 (分割・細分)」 されています。
 したがって、以下を最初に確認します。

 (1) サブセット のあいだは 「排他的 OR」 関係か。

 (2) 上下の階を入れ替えたら 「意味」 が成り立たないこと。

 
 3 階の 「切断」 では、それぞれの階で補集合を外してゆき、最終的に 「初版」 在庫を捕捉する構成になっています。したがって、次に以下の点を確認しなければならない。

   初版在庫は、最下位の サブセット (初版) に記録されるとき、そして、そのときに限る。

 言い換えれば、レベル 2 の 「資料保管室」 には、初版在庫がないことを確認しなければならない。

 → 板書写真 (1)

 

 ● 印税入金

 キャッシュ (現金および現金同等物) を扱っている行為・できごと では、つねに、以下を意識していてください。

   分析対象になっている事業過程・管理過程において、キャッシュ の今期計 (たとえば、
   収入の今期計) は、どのようにして導出されるか。そして、その キャッシュ の数値が
   「真」 であることを証明する監査証跡は どれか。

 TMD の構造を観れば、キャッシュ は、以下の 5つの項で記述されています。

 (1) 前払請求入金 (実際入金額)

 (2) フィルム 貸し出し (実際入金額)

 (3) データ 入金 (実際入金額)

 (4) 輸出入金額 (実際入金額)

 (5) royalty 入金額 (D)

 
 そして、royalty 入金額 (D) は、以下を前提にして計算されます。

 (1) 書名. 価格 (対照表)

 (2) royalty 率 (VE)

 (3) 計算根拠 [ 計算期間 ] (VE)

 
 そのほかに、外貨 レート、手数料 (当社負担のとき)、源泉徴収を考慮します。

 そして、以上の入金に係わる項 { 前払請求入金、フィルム 貸し出し、データ 入金、輸出入金、royalty 入金 } は、TMD を観れば、「同型」 であることがわかるので、それらの項に対して スーパーセット (クラス) を作って、(スーパーセット を セット に翻訳して、) たとえば、「入金形態区分 コード」 を導入して、それらの項を サブセット 化するのも一法かもしれない [ ← この点は、たぶん、コンサルテーション 上、ひとつの提案として扱うことになるでしょう ]。

 すなわち、「入金」 という セット を作って、入金形態区分 コード を導入して、{ 前払請求入金、フィルム 貸し出し、データ 入金、輸出入金、royalty 入金 } を サブセット にして、さらに、「入金」 には、「指定口座」 「外貨」 「レート」 「手数料」 および 「源泉徴収」 という VE が派生する構成です。VE を構成するには、以下の 2つの やりかた が考えられます。

 (1) それぞれの サブセット に対して構成する。

 (2) 「入金」 という セット に対して構成する。
    (そして、「入金形態区分 コード」 を導入して サブセット に対応する。)

 それぞれの サブセット に対して構成する やりかた は、現 TMD で記述されている やりかた に近いのですが、「入金」 を ひとつの セット としているので、「外国版契約」 で獲得される キャッシュ は、ひとつの収入源と考えているいっぽうで、取引形態の変化──たとえば、データ 入金を 今後 重視するとか──を意識した構成です。「入金」 のセット に対して構成する やりかた は、「外国版契約」 は、いかなる取引形態であれ──言い換えれば、取引形態 { 前払請求入金、フィルム 貸し出し、データ 入金、輸出入金、royalty 入金 } の比率構成が どうであれ──、「外国版契約」 で獲得される キャッシュ は、ひとつの収入源と考える構成です。

 「構成」 を観るときに、「ひとつの概念 が どのように解析されているのか、そして、いくつかの概念が どのように統一されているのか」 を つねに注視していてください。

 「書名」 という形態を重視するのであれば、「入金」 の セット に対して VE を構成したほうがいいでしょうし、もし、「コンテンツ」 (「データ 入金」 および 「royalty 入金」) という事業形態を今後 重視するのであれば、サブセット に対して構成したほうがいいかもしれない [ これは、あくまで推測であって、もし、事業形態を次第に移すのであれば、この点に関して丁寧に検討しなければならないでしょうね ]。

 項の構造が 「同型」 (あるいは、同値類) であるかどうか を つねに注視していてください。

 → 板書写真 (2)

 

ページのトップ
 
  このウインドウを閉じる