● 集合、写像、関係、関数、有向 グラフ
1. 集合
(1) 「20歳の男の集まり」 は集合だが、「美男子の集まり」 を集合ということはできない。
(2) 素朴集合論 (カントール) と公理的集合論 (ZF の公理系)
2. 写像
(1) f : S1 → S2. [ 関数 ]
(2) 単射と全射
3. 関係
(1) 「関係」 は、直積集合の部分集合である。
(2) 2項関係と n項関係 [ n-tuple ]。
(3) 「関数」 は、(「関係」 のなかで、) 任意の x に対して y が一意に定まる。
4. 有向 グラフ
(1) 2項関係を図的に記述した構成である [ 頂点と辺 ]。
(2) 片方向連結と強連結。
→ 板書写真 (1)
→ 板書写真 (2)
→ 板書写真 (3)
次回は、{ ZF の公理系、集合と構造 } を説明します。
● モデ 家の TMD、アトリビュート・リスト
今回は、「納品」 を レビュー しました。
「納品」 と 「売上 (入力)」 との関係 (写像) は、「1-対-1」 ではなくて 「1-対-複数」 であるという事実が報告されたので、その関係を 「1-対-複数」 に訂正すると同時に、TMD が訂正された場合に、レビュー を 改めて どのようにして実施すればいいかを実演しました。
1. レビュー の手順
「箱 (entity) ではなくて、線 (relation) を観よ」 ということを つねに注意していてください。
(1) 個体指定子どうしの関係 (入力番号と納品番号との関係) を確認する。
(2) 「納品」 は、関係上、ゼロ の cardinality がない点を注意すること。
(3) 「納品」 は、「商品区分 コード」 で切断されている点を注意すること。
2. 「納品」 に関与している 「入力番号」
(1) null は生じない。
(2) 「契約」 の メンバー は、かならず、「納品」 の メンバー となる。
3. 「納品」 を切断している 「商品区分 コード」
(1) 「書名」 を切断している 「商品区分 コード」 とはちがう意味で使われている。
(2) 「商品区分 コード」 で切断された部分集合は、以下の 2つである。
(2)-1 「出荷」 (「契約」 の VE として構成されている) に対応する部分集合
(2)-2 その補集合 (「出荷」 に関与しない [ すなわち、「送料」 ]。
したがって、「納品」 と 「売上」 との関係において、以下を確認しなければならない。
R { 「売上」 における 「送料」, 「納品」 における 「送料」 }.
→ 板書写真 (4)