「TMの会」 プログラム このウインドウを閉じる
/ 2010年 3月26日 / 

 

 ● 命題論理と述語論理

  命題論理・述語論理の詳細説明に入る前に──次回から、それらの詳細説明に入りますが──、基本概念・基本技術を説明しました。

  (1) セット 理論と第一階述語論理、コッド 関係 モデル
    → 板書写真 (1)

  (2) 単称命題 → 存在命題 (特称命題)、完全性定理
    → 板書写真 (2)

  (3) 同値類 (同一律、対称律、推移律)
    → 板書写真 (3)

  (3) では、「サブセット のあいだで まじわり (AND 関係) が起こらない」 ことを対称律・推移律を使って証明しました。

  次回は、命題論理を説明します。

 

 ● モデ 家の TMD、アトリビュート・リスト

  今回も、「納品」 を レビュー しました。
  今回は、以下を論点としました。

  R { 納品番号, 入力番号 } = R { T, F }.

  この事態は、入力番号に null が生じる事態です──「受注 (入力)」 の HDR-DTL (one-header-many-details) 構成において、HDR のみが存在して、DTL が存在しない構成です。

  数学では、2項関係を基本形としますが──「モデ 家」 の構成で謂えば、R { 契約, 受注 } および R { 受注, 納品 } という関係の記述になりますが── n 項関係 (ここでは、3項関係) R { 契約, 受注, 納品 } を考えたときに、アトリビュート の制約・束縛は、以下のように作用していることが明らかになります。

  (1) 「納品」 は、「受注 (入力)」 で調整される。

  (2) 「受注 (入力)」 の (HDR に記述されている) 請求金額は、「契約」 の請求金額と
    一致するように調整される。

  (3) したがって、「納品」 と 「契約」 は一致する。

  以上の整合性は、以下のようにして実現されています。

  (1) 「納品」 には 「契約番号」 は関与しないが、「入力番号」 が関与している。
    したがって、「入力番号」 を使って、「受注 (入力)」 を遡及する。
    ただし、「入力番号」 が null の場合には、「受注 (入力)」 は HDR のみの構成です。

  (2) 「受注 (入力)」 には、「契約」 が関与している (「契約番号」 が関与している)。
    したがって、「契約番号」 を使って、「契約」 を遡及する。

  これらの遡及 (波及) において、「請求金額」 に ズレ が生じた場合には、以下の いずれかで対応する。

  (1) 当期の損益で調整する。

  (2) 変更を遡及適用する。

  これらの いずれ で対応するかは、「得意先」 で判断されます──「納品」 で謂えば、VE として記述されている 「注文先名」 「出荷指示名」 で判断されます。「得意先」 の セット (集合) には、以下の 2つが混在していたことを思い出してください。

  (1) 実在する 「個体」 に対して個体指定子を付与した メンバー

  (2) 構成された 「集合」 に対して個体指定子を付与した メンバー

  そのために、「注文先名」 「出荷指示名」 が 「個体」 の場合には、当期損益にて調整できますが、「集合」 の場合には、変更を遡及して適用することになります。

  → 板書写真 (4)

 

 

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