▼ T字形 ER手法 使用上の注意点 << もどる HOME すすむ >>


● T字形 ER手法は5つの単純な ルール 体系である。

医薬品には、「使用上の注意点」が明記されていますし、ソフトウェア の インストール には、使用するための承諾が確認されていますように、T字形 ER法をお使いになる際にも、以下の点を ご配慮いただくことを お願い致します。

   T字形 ER法のなかに記述されている ルール を変更しないこと(!)

T字形 ER法は無矛盾性と完全性を実現した1つの公理系として作られていますので、ルール を変更すれば、公理系が破綻してしまいます。T字形 ER法は ルール に従ってお使いいただければ、プログラム 作成の高い生産性と データベース の高 パフォーマンス を実現できるように作られています。それらの ルール を変更(改悪)されると、当初の目的を実現できなくなります。

 



● T字形 ER法は単純な公理系である。

T字形 ER法は単純な ルール 体系として提示されていて、 ルール 通りに使っていただければ、だれでもが使うことができるような工学技術として作られているのですが、どうも、それを使う人々のなかには、「私がT字形 ER法を一番に理解している」という錯覚を呼び込む危険性を秘めているようです。

もし、T字形 ER法の ルール を変更したいと思っていらっしゃるのなら、拙著「モデル への いざない」を お読みいただき、T字形 ER法の公理系を完全に把握できないようなら、T字形 ER法の ルール を絶対に変更しないでください。「5つの単純な ルール」から構成されている技術としてお使いください。

T字形 ER手法は「単純な、あまりにも単純な」 ルール 体系です。これ以上に単純化できない、と思われる極限の形にしてありますが、単純な ルール は、数学的検証をしてあります。したがって、破綻しないように組まれている単純な ルール を変形(改悪)すれば、「我流」でしかない。単純な ルール を単純に お使いください。

使い込んで慣れてくると、ルール を「変形」したくなるようですが、1つの公理系として 「ルール を単純化するために」周到な配慮がなされているので、くれぐれも安直な変形をしないでください。

 



● T字形 ER手法は、4億 ステップ を超える システム の適用例のなかで験証されている。

われわれが「理論 (ルール)」を大切にする理由は、それが(経験則に比べて)効果的・効率的だからです。T字形 ER法の ルール 体系は、(佐藤正美が直接に関与した事例として、)プログラム の ソース・コード が総計4億 ステップ を超える適用例のなかで験証されています。そして、その公理系は、いままで実地に使ってきて破綻が出ていない。

 



● 定期的な「健康診断」を お薦めします。

T字形 ER法をすでにお使いになっていらしても、定期的な健康診断として、6ヶ月か 1年に一度、佐藤正美からの直接の レビュー (1日間か2日間)を お薦め致します。

あるいは、T字形 ER法を独学で習得なさって基幹系 システム の作り直しを お考えであれば、T字形 ER法の ルール に従って お使いいただければ、(今までの多くの事例から判断して) 従来の やりかた に比べて、 3倍程度の生産性向上を実現することができると思いますが、最初の プロジェクト では (半年から1年)、佐藤正美からの直接の指導を お薦め致します。セミナー・著作では説明していない ノウハウ(たとえば、作成されたT字形 ER図の「読みかた」)を佐藤正美から実地に教わることを お薦め致します。

 



● 「事実の記述」と「改善案の提言」のための技術としてT字形 ER法を使ってください。

T字形 ER法は ルール に従って データ の正規形を生成すれば、「アルゴリズム の I/O 化 (プログラム の アルゴリズム を作成しないで、リレーショナル 代数演算の I/O で終わること)」と「事業の分析(事業の事実を正確に記述すること)」が実現できるように作られています。

したがって、T字形 ER法を使って、「どのような事実(事業の実態)が記述されたのか」という点が大切なのです。T字形 ER法を使って 2人の DA (Data Analyst)が ビジネス 特許を4つ取った プロジェクト の事例もあります。T字形 ER法を完全に習得なさって、企業の収益獲得力に貢献する システム を作られることを祈っております。

 

  << もどる HOME すすむ >>